『ヤバい集中力』鈴木祐著/SB Creative は「1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45」という副題がついているライフハックの本です。2019年9月初版現在の最新の論文などを元に集中力について書かれています。
いろんなライフハックが紹介されていますが、その中でももっとも大事だと思うことについて今回はご紹介します。

本の紹介

集中力があればいろんなことがもっと捗るのに・・・そう思ったことは誰でもありますよね。
本書ではそんな集中力を上げるために、集中力そのものについてと、集中力を上げる効果的な方法を研究論文を元に紹介しています。

研究論文を元にというと、難しいことが書いてあるのかなと思われるかもしれませんが、とても読みやすい文章、構成で気軽に読み始めることができます。
集中力がなくても、先延ばし癖があっても

その原因は怠け者だからでも才能がないからでもありません

『ヤバい集中力』P9

ということですので、希望をもって読み始め、一つでも実行したいことが見つかるといいなと思います。

何よりも大事な「休む」こと

この本では、集中力を高める食事、考え方、習慣などが紹介されています。第6章には「諦めて、休む」という章があり「疲労とストレスを癒すリセット法」で正しく休むためのスキルもいろんな角度から紹介されています。

肉体が疲れきったら集中力も生産性も低下します。つい軽視されがちな「休む」ことをこのブログでは、お伝えします。

なかなか認識してもらいにくい「休む」こと

お客様にも休むことはお勧めすることが多いのですが、ここが一番伝わりにくい部分だと感じています。

本書の構成では、この「休む」章は一番最後です。これはいろんなライフハックに納得してもらった後に、「休むこと」が大事であることを聞いてもらいやすい本の場所が一番最後なのかなと思っています。
あまりにも長時間労働が当たり前になっていて、休むことが軽視されていたり、長時間働くことを強要する雰囲気があったりと難しい状況が多いと感じています。

状況的に難しい時でも休むことはお勧めはします。それは私の役割ではないかもと思ったこともありますが、やはり良い状態で生産性高く働いてもらうことが大事なことだと考えています。なので、メッセージや通話でお伝えしています。

「休んで良かった」と言われます

何らかのきっかけがあり、休まれたお客様からは「休んで良かった」というお言葉をもらいます。「言われたとおりだった」とも。
休むことによって、身体の回復はもちろんですが、頭もさえて、良いアイデアが浮かんだり、お仕事が捗ったりされる方がほとんどです。

短い時間で効率よく仕事ができる、それがベストだと考えています。
自分はもっとできる、まだできる、と自分を追い込む、頑張る方がお客様に限らずとても多いと感じています。
もちろん、どうしても仕事が終わらないということはたまにはあるはずです。それでも恒常化している場合は自分の働き方、会社の働き方も今一度見直しても良いのかもしれません。

1日は休み、1日は勉強する

何も考えずに仕事ができる職種であればいいのですが、働き始めてから勉強しなければならないことが多いのは皆さんご存知のとおりです。

私は長い間、週6日働くということを選択していました。1年ほど経過して気が付いたのは、勉強する気力がわかないということでした。週1日の休みだと、その1日で休んで、用事を済ませて、遊んで終わりで、勉強する気力も時間も取れなかったのです。
休むことと同時に、新しいことを取り入れる、学ぶ時間も併せて必要だと思ったのです。

体感することの大切さ

  • まだまだやれる
  • 自分はもっとできる
  • 昔はもっと働いていた

などの長時間労働になりがちな思考を持つ方は多いのかなと思いますが、人間いつまでも体力的に無理ができるわけではありませんし、適切に休むことでベストなパフォーマンスが発揮できるはずです。

そのうち、と思われるかもしれませんが「そのうち」も「いつか」も来ることはありません。疲れを感じている方、学びが足りていないと感じている方、ぜひ積極的に休むことを意識され、集中力と生産性をあげていきましょう