ご紹介する本は『脳を鍛えるには運動しかない!』ジョン・レイティほか著/NHK出版です。

タスク管理パートナーのサイトでは睡眠や健康の大切さを伝えていますが、今回は運動がテーマです。

運動は、わかってはいるけど、忙しくて時間がなくて・・・となかなか取り組めない、良い習慣の一つではないでしょうか?

いったん習慣にしてしまうといいのですが、運動は再開するのも、続けるのもなかなか難しいんですよね。

今回は運動、やった方がいいとわかっているけどなかなか始められないという方のスタートの後押しをします。

体や心だけではなく、脳にも良いと知るとやる気がでてきませんか?ぜひ運動も日常に取り入れて、お仕事にも良い影響を与えたいですね。

早速、運動にどんな効果があるかを確認してみましょう!

運動は脳にどんな影響を与えるのか

運動が良いと言っても、どんな効果があるのでしょうか?

本書では脳と運動の関わりについて、研究結果や症例ともに多く紹介されていますが、こちらでは2つご紹介します。

運動をすると体が落ち着き、脳が心配しにくくなる

私たちは、多くのストレスを抱えています。

多くの人は忙しく、運動しなくなり、さらにストレスが多くなるというループになりますが、このループを断ち切り、運動をすると、体が落ち着き、体が落ち着くことで脳が心配しにくくなり、結果ストレスが軽減されることになります。

運動で体が落ち着くと、他にどんないいことがあるのでしょうか?

本書では、運動を行うことによって、以下のような良い状況になる方もいらっしゃいます。

  • 自分に対しても、他人に対しても批判的でなくなり、不平や不満が減った
  • ものごとを先送りしなくなり、約束をきちんと守るようになった
  • 気分を安定させる効果がある
  • 緊張しにくく、疲れにくい

運動の効果はすごいですね!

ただ、ストレスは悪いだけのものではなく、成長するきっかけになることもあります。

現代社会のストレスをいかに減らすかを説くさまざまなアドバイスが見失っているのは、人間は困難があればこそ努力し、成長し、学ぶという点だ。細胞レベルでもそれは同じで、ストレスは脳の成長に拍車をかける。

『脳を鍛えるには運動しかない!』79ページ

ストレスにどう対処するかによって、気持ちが変わるだけでなく、脳がどう変化するかも違ってくる。

『脳を鍛えるには運動しかない!』77ページ

これらのストレスに対処する良い方法として運動が推奨されています。

運動によって、免疫機能を改善できるので、ストレスが多いほど体を動かす必要があります。

運動をすることで、コントロールできているという自信が持てる

体を動かし、主体的に新たな目的に挑戦し、それを達成できれば、自分をコントロールできるという自信が生まれ、それは生活のほかの面にも広がっていくのだ。

『脳を鍛えるには運動しかない!』237ページ

やればできるという自信は、次の挑戦へのエネルギーになります。運動を継続することによりその自信がつくと、他の事もできるかもという期待と行動につながります。

実行すると、何かしらの良い結果が得られ、また挑戦するという流れになり、結果いろんなことが良い方向に動き出すことになります。

自信をもつことの大切さについては、こちらのブログにも書いています。

https://tmp.bizlibrary.info/impression/fukuoka/24day/

運動がいいこちは、十分わかりました!でもどんな運動をしたらいいんですか?

好きな運動をやることが大事

どんな運動をすれば良いのか?
答えは「あなたの好きな運動」です。

ラットの実験により、強制された運動では自発的な運動ほどの効果が出ないことがわかっている。

『脳を鍛えるには運動しかない!』12ページ

ラットと人間は違いますが、好きではない運動では、効果がでないという印象はあります。

本書では、アメリカ・シカゴのネーパーヴィル高校の体育の授業について言及しています。

ネーパーヴィルの体育の真髄は、スポーツではなく、健康について教えるところにある。根本にある考えは、体育の授業を通じて自分の健康を観察し管理する方法を教えることができれば、その知識は生涯、役立つだろうし、生徒たちにより長くより幸せな人生を送らせることができる、というものだ。

『脳を鍛えるには運動しかない!』20ページ

幸い、身体を動かすことが好きな人はいいですが、そうではない人の中には体育の授業が嫌いだったから運動嫌いになったという方がいらっしゃるのではないでしょうか。

この学校では、決められた運動ではなく、生徒たちがそれぞれ好きで、満足できる運動を選ぶことができます。こんな体育の授業だったら運動が好きになる人も多いのではないでしょうか。

生徒のよりよい人生のことを考えた素敵な授業ですね!

今からでもできることは多いので、私たちも健康の管理をしていきたいですね。

こんな運動がおすすめ

ここからはさらに詳しく運動の方法についてご紹介します。あなたがやってみたいと思える運動が見つかりますように。

運動は、気持ちがよくなり、頭がすっきりして、注意力が高まり、やる気が出てくるというものですが、では、好きな運動とはいえ、どんな運動を選択し、どんな強度で行うといいのでしょうか。

歩く以上に複雑な運動技能はすべて、学ばなければ身につかないため、どれも脳を刺激する。

『脳を鍛えるには運動しかない!』71ページ

球技、武術、筋トレなど、歩く以外の運動は脳にとってさらに良い効果があります。それは、学ぶことが脳にとって良いからですね。

定期的に有酸素運動をすると体のコンディションが安定するので、ストレスを受けても、急激に心拍数が上がったり、ストレスホルモンが過剰に出たりしなくなる。

『脳を鍛えるには運動しかない!』91ページ

ブログの最初にも書いたように、定期的な運動でストレスへの耐性をつけられます。

必要とされる運動量は、(中略/依存症の人へ向けてのアドバイス)週に5日、30分のハードな有酸素運動というのが最低ラインだ。できれば毎日体を動かした方がいい。運動は前向きなことに目を向けさせ、心を埋めてくれるからだ。

『脳を鍛えるには運動しかない!』239ページ

頻度高く行うのが効果的です。始めるまでが面倒でも、運動後はやって良かったと思えます。

(女性向けに)少なくとも週に4日、戸外に出て早足で歩いたり、ジョギングやテニスをしたり、あるいは、なんであれ心拍数を最大値の60から65パーセントに上げる運動をすることをお勧めしたい。そして、できればそれを1時間は続けてほしい。

『脳を鍛えるには運動しかない!』269ページ

厚生労働省の調査によると「運動習慣のある者の割合は、男性で 33.4%、女性で 25.1%」と女性がどの年代も低いのも気になります。
「令和元年 国民健康・栄養調査結果の概要」より。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000687163.pdf

どんな有酸素運動がベストなのかとよく尋ねられるが、日常生活に組み込みやすいものならなんでもいいというのがわたしの答えだ。肝心なのは、それをずっとつづけることと、効果が得られるほど心拍数を上げることだ。また、骨粗しょう症を予防するために、週2日、筋力トレーニングを併せてすることも大切だ。

『脳を鍛えるには運動しかない!』269ページ

あなたが好きで、かつ継続しやすい運動が良いですね!

運動の種類や強度はその人のおかれた状況によってベストなことは違ってくるけれども、大事なことは、ある程度の強度があること、継続することにあります。

何をしたら分からない、と立ち止まってしまいそうになったら、とりあえず歩いてみることが良いでしょう。

運動(歩く)することで、良いアイデアが浮かんできそうです!

継続するために大事なこと

どんなに良いことでも継続しなければ思う結果は出ません。そこで、継続のため大事なことも本書より3つご紹介します。

  • いきなり高強度の運動をはじめてなげださないように
  • 誰かと一緒にする方が続けやすい
  • 個人的なトレーナーを雇うこと

一つずつ紹介します。

いきなり高強度の運動をはじめてなげださないように

目標設定でも、タスクの作成でも同じなのですが、慣れていない人はとにかく、いきなり高すぎる目標や完璧な計画を立てようとします。

耳が痛い・・・


高すぎる目標や完璧な計画を立てることは楽しいうえ、やった気分にもなれるのですが、大事なのは継続することです。いきなり自分でハードルをあげずに、すぐにできることからはじめてみましょう。

こちらのブログでは実行するための方法をご紹介しています。

https://tmp.bizlibrary.info/service/problem/achieve/

誰かと一緒にする方が続けやすい

一人では難しいことも誰かと一緒にすることで継続しやすくなります。

誰かは、家族でも友人でも誰でも良いでしょう。ただ、そう都合よく自分と同じタイミングでやる気になってくれたり、都合が合う人がいない場合は、タスク管理パートナーのサービスもご利用ください。パートナーが週6日、やりたいことをサポートしていきます。

通話やメッセージの頻度の高さは本当に助かります。

https://tmp.bizlibrary.info/service/problem/check-point/

個人的なトレーナーを雇うこと

お金を払うことはモチベーションのアップや維持につながります。

そしてもちろんあなたに合った方法を提案してくれ、伴走もしてくれるので心強いですね。家族や友人と違う点は、専門の知識を持って対応してくれるところでもあります。

まずは21日間ご一緒に頑張れるコースもご用意しています。

脳をいつまでも衰えさせないためにも、運動をはじめてみませんか。

お客さまの中にもお仕事のタスクだけでなく、運動を始められて「今までこんなに続いたことはなかった」と言っていただいた方もいらっしゃいます。

タスク管理パートナーでは、皆さんの運動の継続やダイエットも応援しています。ご自身の生活/仕事スタイルに合わせてプランやコースをお選びください。