『あなたも今までの10倍速く本が読める』ポール・R・シーリイ著/フォレスト出版

今回はこちらの本より、目的をもって本を読むことについてお伝えします。

個人的な感想ですが、本を今よりも速く読むことは、速読やフォトリーディングの講座を受講しなくてもできます。ものすごく速く読みたい方は受講した方がいいかもしれません。速く読むことは、基本的には慣れ、そしてどんな本を読むかで速度が変わります。

私のプチ速読法はブログの最後にご紹介します。

そんなふうに考えていますが、この本の考え方に納得することもあり、その部分をご紹介します。この本から、本の読み方の概念を一つ増やしていただければ嬉しく思います。

私は、子どもの頃より本を読んでいたので大人からよく褒められたのですが、少なくとも子供の頃の読書は娯楽でした。テレビを受動的に観るのと変わらなかったのです。本書で紹介している読書は、楽しむための読書とは違うものです。

このブログが、本を速く読めたら知識やヒントを今よりも多く得られる、時間が作れると思われているあなたの参考になりますように。

フォトリーディングとは何か

本書で紹介されている速読法、フォトリーディングについての説明です。

フォトリーディングは、あなたの持っている能力を引き出します。そして、急速に成長させます。この常識はずれの読書法を通して、読み方のテクニックを学ぶわけではありません。あなたの脳が持つ大変な能力をフル活用する、情報処理プロセスを学ぶのです。

『あなたも今までの10倍速く本が読める』6ページ

誰でもフォトリーディングができるようになる講座は、神経言語学プログラミング(NLP)、加速学習、速読法、人材開発分野における最先端の知識を応用したもので、読書スピードを3~10倍にアップさせる方法を著者が開発したものです。

あれ?著者が「読み方のテクニックを学ぶわけではない」と書いていますね。神田昌典さん(監訳)の誤訳かな?
この講座に参加する人の多くは早く本を読みたいから参加しているのですよね・・・

このフォトリーディングという速読法は、本にはやり方は書いてあるのですが一人で行うのはかなり難しいと感じました。講座では速読法を教えてくれたうえで、考え方を変えることを学ぶのだと思います。体験することで分かることも多いのではないでしょうか。

フォトリーディング講座に参加する多くの生徒たちは、「たいていは買った本の表紙をめくることさえない」と言っています。本も雑誌も、パンフレットもダイレクトメールも、メモも報告書も、読まれることのないまま積み重なっていく、あるいは捨てられていくだけ。

『あなたも今までの10倍速く本が読める』40ページ

何だか、ぼくのことみたいな・・・

特に本は買って満足することも多いですよね。個人的にはそれもありだと思いますが、読むことができるとさらに嬉しいですね。

後述する「正しい」読み方をしなければならないという意識も、積読本を増やす理由の一つになっているかもしれないと考えています。

この読書スピードのおかげで、新しいことにチャレンジできるようになった。セミナー受講、学位取得、昇進。自分の好奇心を探求できる時間が持てるようになった。新しいスキル、知識を身につけた。無理がないから、学ぶことがますます楽しくなる。

『あなたも今までの10倍速く本が読める』39ページ

本を速く読めたら、本を読むハードルが一つ低くなりますが、上記のような方は、偶然速読が良いきっかけとなった方でしょう。

速読の講座体験に一度行きましたが、その講座は速読ができたら人生が変わるということを言っていました。そうなる方もいるかもしれないのですが、私は以前より速く読めるようになった今、できるようになったことは、本を以前より速く読むことです。

何かがきっかけで人生が変わることもあり、そのきっかけは人それぞれなので、興味のある方は、人生を変えたいと思い速読の講座を受講するのも良いと思います。

私は速く読めるということに興味があり、速読で人生を変えようとは思わなかったことと、速読の効果にも疑問を感じたので体験のみ参加しました。

従来の読書方法

一六年以上にもわたる高等教育を受けたにもかかわらず、読むのが遅い。さらに悪いことに、読むこと自体を避けるようになっていたのです。
そのころの私は、読書についてある固定概念が持っていました。
正しい読み方とは、書いてあることを最初から最後まで一字一句読むこと。全ての語句をもらさず読み、正確に意味を理解し、それを記憶しなければならない。

『あなたも今までの10倍速く本が読める』19~20ページ

え、読書ってこうではないんですか?

私自身も長い間、正しい読み方についてこう思っていました。こういった読み方が良い本もありますが、全ての本をこう読まなきゃと思うと読書は大変なものになりますよね。個人で読むうえでの「正しさ」は自分のやり方でいいと思っています。

「正しい」読み方のもう一つのデメリットとして、本はすべてのページが「自分に」役立たなければならないというふうに思ってしまっていたことです。今の自分の状況や気持ちに合った本が「良い本」だと思っていましたが、本はいろんな人に向けて書かれているという大前提を忘れていたのです。

今は、1冊のうちに1つでも感動すること、納得すること、新たに知識やヒントを得られたら十分と考えて読んでいます。こういうふうに考えると後でご紹介する私の速読法も取り組みやすくなります。

フォトリーディングを行うための心構え

新しいものを手に入れるためには、捨てなければならないものもある

フォトリーディングを習得するためには、以下のものを捨てなければなりません。
・学習者としての低い自己評価
・物事を先送りにする癖や、自己不信などの自滅的な習慣
・失敗から学ぶことよりも、失敗自体にこだわる完璧主義的な考え方
・無意識や直感に対する不信感
・すべてを一度に知ろうとする姿勢
・結果を気にする姿勢
・焦り
そして何よりも「マイナス思考を捨てる」ということは肝心です。マイナス思考は、成功への最大の障害になります。

『あなたも今までの10倍速く本が読める』50~51ページ

上記の引用は、速読に限らずすべての学習、仕事、人生のあらゆる挑戦において捨てた方が上手くいくことが多く、全てその通りだと納得する考えなのでここでもご紹介したい内容です。しかし、私が体験した速読講座と同じく、速く読むことよりも自己啓発の講座に速読がおまけでついてきている印象をぬぐえません。

本を速く読むためにこんなに意識を変えなければいけないのは大変だと思うと同時に、ここまで意識が変えられれば、速読をしなくても確かに人生は変わると思うので、速読とどこまで関係があるのかは個人的にはわかりませんでした。

読書の目的を持つ

効果的なリーディングは、明確な「目的」を持つことから始まります。「これは、読むことで自分が何を得たいのか」を具体的にする、ということを意味します。たとえば、要点だけを簡単に把握したいのか?問題に対する解決策を探したいのか?または、仕事を完成させるために参考となるアイデアがほしいのか?

このように、読書の目的をはっきりさせるのです。目的は、求める結果を生み出すように無意識部分を導く、レーダーのような働きをします。

『あなたも今までの10倍速く本が読める』52~53ページ

読書に限らず、目的をもって取り組むことのメリットは大きなものがあります。目的をはっきりさせることで得たい結果が得やすくなります。

目的を持つこと、設定することのメリットをこう書いています。
・達成する確率が格段に上がる
・あなたの能力を最大限に使うことができる
・時間をうまく使える
・集中力を高める
・脳が効率よく働く
積極的な読書の必須条件である「集中」は、習慣によって得られるということです。

なるほど!!目的をもって本を読むことは、メリットがたくさんありますね。

そうですね。目的をもって読む本は集中力も必要ですので、目的のない読書とは分けて考えるといいと思います。

読書を人生にどう生かすか

読書を、生涯続く探求の道だと考えてください。読書をすればするほど、「ひとつのものの見方には、必ず相反する見方がある」ということがわかってきます。熟練した読み手は、相反する見解から、やがて一歩高いレベルの答えを導き出します。(中略)
優秀な読み手は、ひとつのテーマについて様々な側面を理解し、そこから自分なりの結論を導き出します。

『あなたも今までの10倍速く本が読める』207ページ

様々な研究や心理学、哲学、自己啓発はもちろん小説でも違った見方をするものがあり、その違いを知るのは、非常に面白いと感じています。

例えば、俳人杉田久女という人物について書かれた小説が2つあります。田辺聖子著『花衣ぬぐやまつわる』は、久女への愛情あふれる見方で丁寧にその人生を描いていますが、松本清張著『菊枕』では狂女のような描かれ方をしていたりと一人の人物がこんなに違う描かれ方をするのも面白いなあと感じました。

人間はいろんな面を持ち、態度も相手や場所によっても変わることがあるので、こんな極端に違う描かれ方をしていてもその著者にとってはそう見えるかもと思い、それは現実の世界でもやっぱりあることだと思うのです。

読書によって多くの視点や違った視点を持てると、人生も豊かになります。本が今より速く読めると、より多くの本を読むことで様々な視点が持てる可能性が広がります。

確かにそうですよね。読書をしながらさらに世界や視点を広げたいです。

私の速読法のご紹介

この本でしたら私は30分程度で読みます。

ものすごく速くはないですが、私には十分な速さです。この速さのコツをお伝えします。

大前提として、速く読みたい本とはどんな本でしょうか?

基本的には仕事、学習など目的があって読む本について速く読みます。私にとっての娯楽の読書は世界観を楽しみ、リラックスして読みたいので速さは求めていません。あまり読みませんが難解な本など速く読めない本はページも行ったり戻ったりしながら時間をかけて読みます。

本書で繰り返し、速読の目的を書かれていますが、個人的には速読は目的があるから行うものだと考えています。

もちろん、楽しみの本でも速く読みたいという方もいらっしゃるでしょう。そういう方におすすめしたいのがオーディオブックです。聴きながら何かができるというのは大きな魅力でもあり、そして聴く世界もとてもいいものです。

ここでは、目的をもって読む本を速読するという点で本書と同じ考えですので、それらの本を速く読むコツをお伝えします。

私の速読法で人生は変わりません。今より速く読めたり、理解できるヒントをご紹介しています。

【読む】1-1,たくさん読んで、読むことに慣れる

活字にある程度慣れておくというのは大事なことです。まずは1ヵ月に1冊を目指してみましょう。毎日1ページからでも十分です。

読み慣れると、小説などでもだんだん慣れて速く読むことができます。毎日読んで慣れることが速く読むことへの近道です。

いつも本質はシンプルです。

すぐに結果を求めようとすると逆に時間やお金や労力がかかるということですね。

【読む】1-2,飛ばし読みする

自分に必要な部分だけ読みます。飛ばす部分は、例や詳細、繰り返し同じことを書いている部分などです。慣れない時は、目次を確認し、読む章を決めるのもおすすめです。

さらに最近のビジネス書や自己啓発本は、大事な言葉や文章が太字になっていたりするので、それを基本的に拾い読みしていくと、1冊10分~30分程度で読めることになります。

速く読みたいと思われている方は、最初から最後まで、一字一句読むという考え方はいったん置いておき、一度こういう読み方も行ってみてください。

【読む】1-3,どこが(自分にとって)大事な部分かを見極めること

目的をもって読んでいるので、自分の目的にあった部分をしっかりと確認します。

中身をとりあえず確認したいという方であればここまでで十分でしょう。

私の場合だとブログにまとめるために必要な部分を確認します。

【理解する】2-1,気になる箇所に付箋を付けます

*付箋は劣化してページに張り付き本を傷めるので、長く付けるのはおすすめしません。

付箋を気になるところ、役立つ情報すべてにつけます。

付箋はたくさん準備しておきましょう。読みながらどんどん付箋を付けていきます。

【理解する】2-2,付箋部分だけ読み返す

読了後、付箋部分をもう一度読み返すことで記憶が定着しやすくなります。

理解するならここまででですが、できればアウトプットをするとさらに本の理解が深まります。

大事だと思ったところだけでも2度読むことで理解も深まります。

【記録する】3-1,ブログやSNSにまとめる

せっかく読んだ本を誰かが見ている場にアウトプットするのはとても大事な事だと思っています。最初は感想だけでもぜひ書いてみてください。

良かった良かったで感想を終わらせず、何が良かったのか、どう役立つのかなど考えることで、さらに本を活用できるのでおすすめです。

【記録する】3-2、音声入力を使う

ブログなど少し長めの文章にまとめる場合はぜひ音声入力を使いましょう。精度もどんどん上がって、すごく使いやすくなっています。このブログにも音声入力は活躍しています。

ブログにまでまとめると記憶にかなり定着すると感じていて、さらに本の理解も深まります。

本を速く読むことは、目を速く動かさなくても、特別な講座を受けなくてもできますが、どんな本でも1冊を5分などで読みたいと思われる方は受講するのもいいですね。

次のような場合は、スピードを落とします。
・今まで知らない、なじみのない情報が書かれている場合。
・内容が複雑な場合
・自分の目的にとって非常に重要な情報で、より詳しく知りたいと思った場合。

『あなたも今までの10倍速く本が読める』153ページ

このような目新しい、複雑な文章も速く読めてこそ速読法なのではと個人的に思うのですが、やはりスピードは落ちるようです。また、速読は不可能という研究結果もあります。その研究結果は、本を速く読むには私がご紹介した飛ばし読みで速く読むことができると書いています。

いろんな本や論文を読んであなたがどのように思うかを調べてみてください。

本が速く読めたらというのは多くのビジネスマンの願望の一つですよね。まずは毎日1ページ読んで読むことに慣れます。

忘れないようにToDoリストに追加しておきましょう!

YouTubeの動画もご覧ください

本の紹介

私の速読法のご紹介