なぜタスク名をきちんとつけないといけないの?

生まれてくる子供の名前、かわいいペットの名前、重要なデータファイルの名前、どんな名前も適当に付けてしまうと、後々後悔します。

タスク(ToDo)名でも同様で、適当に付けてしまうと、せっかくタスクを作った意味が台無しになってしまうことも。
これを防ぐために、まず、タスク名をきちんとつけなければいけない大きな理由を2つ紹介します。

1.後で見ても、そのタスクが何を示すのか思い出すため

ある程度タスク管理をしている方にとっては、自然にその重要さを実感して身に付けるであろう基本的で大事な事です。

タスクの名前の付け方を適当にしてしまった場合、その時点ではそのタスクが何をするものなのか分かっているつもりでも、数日経つと意外に何をするタスクなのか忘れてしまう事が多々あります。それを防ぐためにも具体的に書く事が大事です。

たとえば、今年達成したい売上目標のゴールを決めるために「目標設定をする」の名前でタスクを設定したとします。

このタスク名を設定した時は、事業の売上目標を決めようとしていたとします。
しかし「目標設定をする」の名前では、しばらく経ってからタスク名を見返すと、それが売上目標なのか、開発中の商品の完成時期の目標なのか、意外にわからなくなるものです。

なので、この場合「今期の売上目標を設定する」としたほうが、後になって見返しても、簡単にやることを思い出すことができます。

特に、何百、何千のタスクを作るGTD(Getting Things Done)でのタスク管理を行う場合、この重要性はとても高くなります。

2.取り掛かりやすくするため

この記事のメインテーマです。

タスクへの取り掛かりを良くするために名前を付ける意義は、「1.後で見ても、そのタスクが何を示すのか思い出すため」よりも、重要といえる理由です。

何をすれば良いのかが思い出せても、そのタスクに取り掛かり、クリア出来なければ、タスクを設定する意味が半減です。
(ここでの「クリア」はタスクの達成に限らず、やらないと決めて削除することも含まれます)

例えば、元々走るのが大好きで、ジョギングをするのが全く苦にならない人なら、タスク名「ジョギング」と書くだけでも、当たり前のように取り掛かることができるはずです。

また、苦手であったとしても、心身が元気なときは「ジョギング」と書くだけでも、同様にスムーズに取りかかれます。
しかし、疲れている時や、飽き気味の時など、コンディションが悪い時は、この名前だけではなかなか実行できない事が多いです。
「ジョギング」がToDoリストに入っているのに、先延ばしにしてしまい、その日を終える事になる事が多々あります。

ロボットのようには、なかなか体は動きませんよね(笑)
なかなかロボットのように体は動きませんよね(笑)

タスク名「ジョギング」は、「1.後で見ても、そのタスクが何を示すのか思い出すため」の面で見ても、そのタスクが何をするものなのか、忘れずに分かるでしょう。
こちらの面では十分にきちんとしたタスク名であると言えます。

問題は、なかなか取り掛かり辛いタスクであった場合、それをどうやって取り掛かりやすくするかです。

何を示すタスクなのか分かるけど、取り掛かり辛かった場合、それを取り掛かりやすいタスク名に変更する必要があります。

取り掛かりやすいタスク名の作り方

最初の第一歩の行動と併せて書く

「ジョギング」と一言でいっても、そのタスクの中には、沢山の行動が含まれています。

ジョギングに行くことが気が重いタスクになる場合、取り掛かる前からそのタスクを実際よりもずいぶん大変なものと無意識に捉えていることが多いです。この場合、それ程大変でない、ジョギングの第一歩の行動と併せたタスク名にすることで、具体性が出て取り掛かりが良くなります。

走りに行くには、まず服を着替えて身支度をするはずです。
なので「ジャージに着替えて、ジョギングに行く」と言った具合に、最初の第一歩の行動と併せて書く事で、取り掛かりやすくなります。

今回はタスク名をテーマにしているので、タスクの細分化について深くは触れませんが、1タスクにまとめずに、下記のように、分割するのも有効です。

  • ジャージに着替える
  • 靴をはく
  • ジョギングに行く

そのタスクを実行する事で得られることも同時に書く

「ジョギング」→「お気に入りのジョギングコースを走り、張り切って仕事の出来るコンディションをつくる」

[重要] 実行しやすくするためにタスク名を随時変更する

これらのアイデアを適用すると、「ジャージに着替えて、家を出て、お気に入りのジョギングコースを走り、張り切って仕事の出来るコンディションをつくる」のタスクが完成です。これで張り切って取り組めますね!

……長いですね(笑)
他にも沢山のタスクがあるのに、これら全てにこんなに長いタスク名を付けていたら、ToDoリストがごちゃごちゃになって、読みにくくなりそうです。もちろん、タスク名を工夫する手間も掛かりますし。

最初は「ジョギング」だけで良いのですが、取り掛かりにくく感じた場合は、

「ジョギング」ではなく「走る」とか「ランニング」に変えるだけでも、不思議と取り掛かりやすくなるものなのです。

タスク管理パートナーが取り組みやすいタスク名の付け方をサポートします

後で見ても何をするのか分かりやすくかつ、それでいて取り掛かりやすいタスク名の付け方をお手伝いします。

まずは、パートナーにわかりやすいタスクを作成していただくことをお勧めしています。他人にわかるタスクであれば、ご自身にもわかりやすいタスクになっていることが多いはず。ぜひ、パートナーにタスクを共有することで、取り組みやすいタスク名がどんなものかを体感してみてください。

自分ではなかなかタスク名をうまく付けることができなかったり、数日は意識できてもまたわからないタスクを作ってしまうという方は、ベーシックサポートプランでわかりやすいタスクの作り方を練習していきましょう。