「選択と集中」という言葉をはじめて聞いたのはドラッガーの本でした。
なるほどなあと思ったものです。
サトウさんは、実際に「選択と集中」を行ってみましたか?
あ、いやあ、実行となるとなかなか・・・
こういった気になる言葉、やれば良い行動などは、本の中に限らず、テレビやネットにもあふれています。ただ、自分に当てはめてみようとするとどうにも分からない、ということもあるのではないでしょうか?本の内容は理解できても腑に落ちないという状況です。
そういう状態から「選択と集中」ってこういうことかなと気が付いたことがあったので書いてみます。分かったのは、たくさんしてきた習い事ででした。
思わぬところにヒントがあったり、気付くきっかけがあったりします。
目次
いろんなことを知り、体験したかった
ここからは、パートナーの体験をシェアしながら、選んで、集中して取り組むとどういう良さがあるかを書きます。
以前から「やりたかったら、状況が許せばやる」ということにしていたので、いろんな種類の習い事、体験をしていました。
すぐに行動できるコツは、最低限のことだけ調べて問題なければ実行するためです。
1つの習い事はだいたい2~3年ほど続けていました。続けていることと新しく始めることと多い時で同時に4つほどやっていた時は、さすがにやり過ぎたと反省したくらいです。行動しながら考えるので、こういうことも起きます。
後先考えないと、簡単にこういう状況に陥りますが、失敗したなと思ったら、やめたり、回数を減らすなど簡単な対応策はたくさんあるので、気負わずに始めてしまいます。
ちなみにやってきた習い事一覧です。
- 茶道、華道、煎茶道、香道、習字、着付け
- フラワーアレンジメント、料理、お菓子作り、パン作り、トールペイント、、裁縫、アロマ
- ピアノ、三味線
- 能、クラシックバレエ、サルサ、フラメンコ、アルゼンチンタンゴ、フラダンス、空手、殺陣
- MC、英会話
- 各種ワークショップで染色、陶芸、剣道、日舞、カポエイラ、合気道、居合い
そんなに多くはないですが、いまだに私より多くの種類の習い事をしたという人に会ったことはないので、多い方かと思います。
興味の範囲もいろいろですが、その時に興味があったことに気軽に取り組んでいました。
どれも中途半端だと思ってた
ある時知人に「そんなにたくさんやってるけどどれも中途半端だね」ということを言われました。
その時はちょっと落ち込みましたが、プロになるわけでもないし、その人にレッスン代を払ってもらっているわけでもなかったのでまあいいかと思い直しました。
人が楽しんでやっていることに対して、嫌なことを言ってくる人はいるものです。
さらに、仕事では集中は大事ですが、趣味は好きなようにすれば良いと思っていましたが・・・
ただ、同じレッスンを受けている人でも、一生懸命その分野にのめり込んでいく人は素敵だなと思って見ていました。とても輝いて見えたのですね。
きっと打ち込めることは欲しかったのでしょう。
一つのことに打ち込んでみると楽しかった
さて、そうこうしているうちに、状況が許さなくなって、習い事ができなくなりました。さんざん今まで習い事もしてきたのでもういいかと思う自分と、まだやりたいと思う自分がいました。
そんな時に出会ったのが、オンラインの英会話。
時間も場所も気にしなくていいのです。
そしてあまりの楽しさにどっぷりと英会話にはまり、テキストを買ったり、TOEICを受けたり、イベントに参加したリ、英会話スクールまで行ってみたりと、とにかく英会話に関して思いつくことをいろいろとやってみました。
こうやって、気が付いたら英会話の沼にはまっていました。
そうすると今まで以上に楽しいことに気が付きました。
以前の習い事は基本は週1回行ってお稽古をしていました。でも、英語は毎日接していることもあり身近に感じるのでしょう。今までの習い事以上に楽しいと感じています。
もちろん他の習い事も家で練習すればいいだけの話なのですが、なかなかそうはならなかったのです。
お道具の問題などもありますが、そもそも家で練習するという発想もありませんでした。
深めていく楽しさを知る
また、ジム通いにもはまり、身体作りが楽しい毎日です。
こちらも日々の食事に気を付けているので、毎日接して、考えて食べて、ワークアウトしてということをしていると楽しくてしょうがない。
どんどん深みにはまっています。
それが楽しいし、一生懸命することでいろんなことが変わることに気が付きました。
状況が許さなくなって、選択せざるを得ない状況になったので選択し、その結果集中もできたのです。
自分の意思ではありませんでしたが、結果、集中する楽しさを知ることとなりました。
成長が分かるから面白い
一生懸命取り組むとそれだけ成長します。
成長するとより楽しくなりまた取り組む・・・というとても良いスパイラルです。
以前に習い事で輝いて見えていた人たちはこういう良いスパイラルを知っていたから楽しかったのだなと始めて知りました。
この例は習い事なので、個人の好きなように習うといいのですが、深堀りする楽しさを知ると、以前のようにとりあえず、広く浅くというのがちょっと難しくなるのが欠点でしょうか…
以前に習っていた習い事では、上手くなろう、成長しようという考えはあまりありませんでした。いつか上手くなったらいいな~という漠然とした気持ちだけではやはり上手くはならないのですね。
「選択」したら「集中」できて「成長」できた
たくさんやっていた習い事も英会話とジムに落ち着いた今、ようやく「選択」できて「集中」して取り組んでいる状態が作れたのですね。だから「成長」できた。
その成長が楽しくてまた「集中」できる。
これが私が感じた「選択」と「集中」です。
状況が許さなくなった結果、選択して、集中できたわけです。結果論ですが、なるほどこういうことかと実感できたので、今はこのことを仕事にも応用しています。
納得できると他のことに応用もできるようになると感じています。
ときには新しい刺激を我慢する
人間、新しいことに刺激を感じやすく、ついついそちらに注意が向くようにできています。まさに私のことだなと思ったものです。
もちろんジム通いや英会話をしている最中も他の習い事に心惹かれることもありました。
今回新しく習い事を追加したい気持ちを我慢できたのは、単純に今の仕事が、時間が決まっている習い事に向かないことが原因だったのですが、おかげで我慢することができて、英会話とジムに今もしっかりと浸っています。
仕事も同じこと
たかだか習い事ですが、納得できたので、仕事にも応用しています。
今までのビジネスがなかなか進まない時期に、新しいことを行うことでそれが上手くいくのではないかと期待してしまう。あるいは、どんどん新しいことに目移りしてしまう。
それが上手く利益を生んでいるときはそのやり方は正しいのだと思います。でもなかなか軌道に乗らないから新しいことを、となってしまうとそこはもう一度自問してもいいのかもしれません。
もちろん新しい事業を起こすにはスピードも大事だし、新しいことをすることも大事。
でもきちんと集中できているか?そもそも選択しているか?それらに一生懸命取り組んだか?何度も自問して、やはりまずきちんと集中しようと思い直すことも多くなりました。
お仕事や個人の状況にもよりますが、「選択」と「集中」について必要であればもう一度考えてみてください。
ベーシックサポートプランでは、毎日2回のメッセージと週1回の週次レビューで、あなたの選択と集中する状況作りのお手伝いを行っています。
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