タスク、To-Doの管理を行い、良い方法や考え方を調べだすと気になるのが、「タスク」と「To-Do」の言葉の違いではないでしょうか?

この記事では、世の中のさまざまなタスク管理に関するの書籍、国内外の解説サイトの記事、そしてタスク管理パートナーのサービスを提供していく上での経験をもとに解説をしています。

解説記事を見てみても、「タスクは今日やること、ToDoはそのうちやる事」と説明してあるページもあれば「ToDoは今日やること、タスクそのうちやる事」と逆の事を説明もありましたねぇ。
「今日」ではなく「決められた期限」があるかないかとか……説明の仕方が記事によってバラバラな印象でした。

そうですね。解説する人の考え方や文化圏によって、「タスク」と「To-Do」は意味の変わりやすい言葉かもしれません。

参考になりそうな良い事書いてある記事だなと思っても、別の所と言葉の捉え方が違うので、そういう所が気になって頭に入らないというか……というわけで、とりあえすYouTube見て気分転換してきまs……

いえいえ、気分転換も良いですが、まず手を動かしましょうね。

先に結論、両方とも「やること」くらいの捉え方でも構いません

まず最初に結論から言うと、「タスク」と「To-Do」、または「タスクリスト」と「To-Doリスト」の言葉による違いはあまり気にしなくて良いでしょう。言葉の意味は個々人や文化圏によって変わるのが当然で、世の中全般で認められている用法の違いはないでしょう。

この記事では、英語圏での辞書や記事に書いてある内容および、タスク管理パートナーのサービス提供を行う上での経験を元に、できるだけフラットで、手堅い視点で解説していますが、言葉の意味は時間や場所によって変わるものなので、あまり凝り固まった意識は持たないで構わないでしょう。

企業等のコミニティ内で定義されていればそれに沿った用法で用いれば良いですが、そうでない場合は「タスク」も「To-Do」もルーズに「やること」とか「仕事の一部」と認識する程度で大丈夫です。

以下、タスク/To-Do管理の専門家として、もう少し掘り下げて言葉の意味を解説します。

ToDoとタスクの違い

タスク(Task)もToDoも英語圏の言葉なので、英語の辞書サイトで書いてある意味と合わせて紹介します。

タスクとは

「タスク」とは、一言でいうと「仕事の一部」です。

ここで言う「仕事」とは、お金を稼ぐ仕事だけでなく、家事や勉強、遊びや休息も含めても構いません。ただ、主に「タスク管理」を活用する対象が仕事でしょうから、ここでは「仕事」とまとめさせていただきます。

なお、英語の言葉(Task)なので、海外の辞書でも調べてみましょう。

A piece of work done as part of one’s duties.(職務の一環として行われる仕事の一部)

Task – Wikithonaryより

続いて、「ToDo」の意味を調べてみます。

ToDoとは

「To-Do」とは「未完了のタスク」です。もっと平たく言うと「やること」と言って良いでしょう。

タスクと同様に英語の辞書で調べてみましょう。

A task yet to be done; an item on a to-do list.(まだ完了していないタスク、to-doリストの項目)

To-Do – Wikitionaryより

「タスク」の意味と合わせると、「To-Do」とは「未完了の仕事の一部」と言えます。

「タスク」の中の未完了のものが「ToDo」

このように「タスク」と「To-Do」は一見似ている言葉ですが、「タスク」は完了、未完了に関わらず、仕事の一部分そのものを指すのに比べ、「To-Do」はタスクの中でも未完了の物を指す言葉だとわかります。

つまり意味の範囲としては「タスク > To-Do」となります。

ここでは英語での定義をベースに紹介してますが、日本語ではタスクもTo-Doも同列、または範囲が逆転した用法で紹介されている物も見かけます。あまり強いこだわりを持たず、ケースバイケースで柔軟に捉え方を変えれば良いと思います。

なお、これらの言葉に強制力、重要度、期限の有りなしが定義されている事はなさそうです。

コンピュータの中で行われるさまざまな処理の流れを「タスク」と称することがあります。タスクは仕事そのもなので、コンピュータからのメッセージで「○○のタスクを進行しています/完了しました」のような表示を目にすることがあっても、これをTo-Doに置き換えて表示される例はあまり見ないでしょう。

タスクの中の、未完了な物が「To-Do」と称するのが無難な捉えかたと言えるでしょう。ただ、あえてがらっと言葉を変える必要性は無いでしょうから、To-Doと言わず「未完了タスク」と言って通してしまうのも良いです。

「リスト」がつくと範囲が変わる?

「タスク」と「To-Do」では、「タスク」の方が意味が広く、「To-Do」はその中でも未完了の物を指すことがわかりました。それでは、「タスクリスト」と「To-Doリスト」ではどうでしょう?

「タスクリスト」の意味を英語辞書で調べてみます。

A list of errands and other tasks.(用事や他のタスクのリスト)

tasklist – Wiktionaryより

続いて「To-Doリスト」の意味を見てみましょう。

A list or database of tasks to be completed.(完了すべきタスクのリストまたはデータベース)

to-do list – Wiktionaryより

参照している辞書が誰でも編集できるWiki型の辞書という事もあるでしょうが、ToDoリストの説明のなかに「タスク」のリストと書いてある、という事は、「〜リスト」がつくと意味の範囲が変わってくる事になります。
「タスク > To-Do」だったのが、「To-Doリスト > タスクリスト」と言えなくもなさそうです。

実際英語圏の記事を見るに、こちらに対しても明確な定義付けがされている事はなさそうですが、概ね「タスク」の方が広い意味として取り扱われている事が多いです。

Todoistの英語版説明ページの文章を翻訳にかけると「To-Do」を「タスク」と訳す事も。

言葉の意味にはあまりこだわりすぎないのが吉

タスク管理パートナーのお客さまに対しても、お客さまごとに「タスク」や「To-Do」の捉え方は微妙に違うかもしれません。

私共サービス提供側は、言葉の意味にはあまりこだわらず、なによりもお客さまのタスクリスト、To-Doリストが上手く周り目標達成の実現をお手伝いする事を最重要視しています。

言葉の意味に興味を持ち、正しく使おうとすることは大事ですが、そこに囚われすぎて本来の目的から外れてしまうと本末転倒です。

……はっ! 気分転換に動画見てたらこんな時間に!

たくさん設定されたTo-Do(未完了タスク)、一つずつ片付けて行きましょうね。

なお、タスク管理パートナーのサービスを受けられているお客さまには、こういったタスク管理に関する疑問に個別で答えたり、一緒に考えたりもします。
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