「No」を言うことはなぜ大事か

2015/3/14

『TQ-心の安らぎを発見する時間管理の探求-』ハイラム・W・スミス 著/SBクリエイティブ

『TQ(Time Quest)』は時間管理について書かれている本です。こちらの本より、「No」を言うことの大切さをご紹介します。

まあ、分かってはいるんですが、なかなか言えずに引き受けてしまうこともありますよね・・・

長く同じ職場や業界で働きたいと思ったら、人間関係を円滑にしておくことは、もっとも大事なことの一つになりますよね。それでもNOを言うことの大切さと、できるだけNOと言わずにNOという方法もいくつかご紹介します。

心の安らぎを得るために、価値観を明確にする

この本がもっとも大切にしていることは副題にもなっている「心の安らぎ」です。 これは、「誰もが求める最高の満足感や幸福感である」と定義しています。

安らぎかあ・・・どちらかというと成功とか、楽しさとか、わくわくの方が満足感につながりそうですが。

それらも満足感につながると思いますが、おそらくそれらの土台に安らぎのような基本的な感情があることが大事だということかなと考えています。
安らぎ、安心感、安定などがないと成功しても猜疑心や警戒心を持たなければいけなかったりする。そんな状況では、満足とは言いにくいのかなと思っています。

「心の安らぎ」を得るためには、価値観を知ること→日々の行動に反映させていくことを目的として本書は書かれています。では、どうやって価値観を知ったうえで、行動に反映させられるのでしょうか。

価値観を明確にする方法の一つとして、あなたの人生の中にも、忙しさにかまけて大切にすべきことができなかったという経験が「ああすればよかった」という後悔を生んでいる可能性がありませんか?そんな後悔から価値観を知ることもできそうです。

あ、なるほど。そういうことですね。確かに、毎日の忙しさに連絡を怠ったり、友だちの話を適当に聴いている時など、周囲の人を大事にできていないなと感じることがあります。

忙しさを理由に、後悔する選択をしないように、価値観を明確にしておくことが大事なんですよね。

自分の価値観を知り、その日にすべきことが決まっていると、「No」と言え、自分の価値観に合った行動に時間を使うことができます。

時間管理は、価値観に合った行動を行うために必要

そもそもなぜ、時間を管理する必要があるのでしょうか?

価値観を知って、行動に反映させたくても、私たちの生活は「したいこと」ではなく、「しなければならないこと」「すべきこと」であふれているため、身動きが取れなくなっています。

耳が痛いですねえ・・・

さらに、自分でコントロールできないことがあると感じると「生産性の低下」「幸福感の欠如」「心の安らぎが失われる」こととなります。あなたは、「いつか時間があったら〇〇するつもり」という言葉を口にしたことはありませんか?

「人生は時間によって成り立っている」これが真実なら人生をコントロールすることは時間をコントロールすることになります。

時はお金だけでなく、人生そのものとも言えますね。

「時間がない」を言い訳にすると相手に失礼

あることに時間を使うと決めたときに、あることに時間を使わないと決めているので「あなたと時間を使うよりも大切な出来事があります」と言っているのと同じなので「忙しいから」「時間がないから」と言って何かを断るのはなかなか失礼なことになります。

ずっと違和感を感じていたのですが、この考えを知って納得できました。

また「忙しい」「時間がない」ということでこんなデメリットもあるかもしれません。

時間泥棒のリスト

時間を作るためには、今行っていることの時間を短くしたり、なくす必要があります。こんなことがあなたの大事な時間を奪っていないでしょうか?

他から影響を受けるもの

  • 返事待ち
  • 不必要な会議
  • 過度の仕事量
  • コミュニケーションの欠如
  • 優先順位の入れ替え

少しだけ立ち止まって、あなたの価値観を思い出してみましょう。

自分自身から発生するもの

  • やる気のなさ
  • 未完成の仕事の放置
  • 不明確な目標
  • 完ぺき主義
  • ついつい後回しにしてしまう
  • 難しい仕事(小さな仕事に分ければ難しい仕事でなくなります)

こういった時間を少しずつ、あなたのやりたいことを行う時間のために使っていきましょう。

価値観を明確にして日々の行動に反映する

大事にしたい価値観とは、人間関係、健康、学ぶことなど人それぞれですが、どれも誰かに依頼されたり、急ぎのことではありません。

もともと緊急性が低い、あなたの価値観を大事にする事に、どのようにして取り組むといいのでしょうか。

え?自分の大事なことなのに緊急性が低いってどうして思うのですか?

大事なことなのに、今、実行していないということは緊急性が低いことになりませんか?

あ、確かに・・・。

みんな、分かっているけど出来ていないという理由の一つに行動する仕組みが作れていないということがあります。
あなたがもっとも価値があると思う事柄を日々の行動に反映させていくシステムを作る事が大事です。

価値観を持っていることとそれらを明確な状態にすることとは違います。明確にできた価値観に取り組む時に、どのように日々の行動に反映させるかも考えてみます。

どのような状況になるのが望ましいのか(目標)、それらをどうやったら実行できるか(タスク)を考えて書き出すと、より行動しやすくなります。

目標の立て方や実行の仕方が分からない時はこちらのブログも参考にしてください。

新しい目標は、変化をもたらします。それらの変化はいいこともそうでもないこともあるかもしれません。それでも、あなたの価値観を反映した行動は満足感や安らぎの日々につながっています。

人は変化がなければ成長できないですが、変化は失敗の可能性も含んでいます。

私たちは努力しないと、自分にとって快適な生活パターンや習慣へと次第に入り込んでしまいます。これに対して、私たちをその快適空間から出してくれるのは、価値観に基づいた目標設定から得られる力です。コントロールできるのは「今」という時しかありません。  

そうですよね、もしぼくが快適空間から出たがらなかったら、引っ張り出してください!

サトウさんが望めば抜け出すためのサポートを行います。その人自身が変わることを望むことで変化は生じます。

時間を効率的に生かすためにも、目標設定にも日々の行動にもタスク管理を活用することをタスク管理パートナーではおすすめしています。

NOを婉曲的に伝える方法

ここからは、できるだけNOを言わずに、NOを伝える方法をお伝えします。

個人的に、NOを言った経験と、そもそもNOを言う場面にあまり出会わなかった理由を元にできる限り、Noを言わないでNOを伝える方法を考えました。参考になりましたら幸いです。

お互いに助け合える関係になれる人の頼み事ではなく、ここでは、仕事を押し付けようとする人や仕事へのNOの伝え方をご紹介します。

日ごろから自分の意見を言う

仕事を押し付けようとする人がどんな人に押し付けようとするかというと、一見自分の意見も文句を言わなさそうなおとなしそうな人に頼みます。体よく無駄話しの相手をさせられるタイプも自分の意見を言わない人です。

自分のためにも、自分の意見を普通に発言することで防げることは多いです。ちなみに、自分の仕事を平気で他人に押し付ける人には、普通に発言するだけでも嫌われますので、ご自身の立場なども合わせて考慮してください。

女や若者は黙っていうことを聞いていればいいという感じですね。なので、違う意見を持っているだけで嫌われますが、その人がその組織の中でどれだけ力を持っているかで態度を変えるといいでしょう。

いつも忙しそうなフリをする

「忙しい」という言葉が、一般的にはまだまだ「仕事ができる人」「みんなから必要とされている人」などという良いイメージがありますので、これを上手に利用していつも忙しい人を演じます。

もし、押し付けられそうな仕事があった場合は「いや、もう忙しくて無理なんです」と断りやすいのでおすすめです。

通常、忙しい人には頼みにくいものです。

あまり親しくならない

依頼しやすい人というように考えると、見ず知らずの他部署の人にまで依頼にいかないように、馴染みのある人、親しい人に通常は依頼します。

そもそも職場で誰とも親しくならないというのも一つの方法です。できるだけ笑顔なども見せずに、黙々と仕事をして定時で職場を出る、飲み会などもできるだけ避けるなど徹底するといいですね。

職場は仕事をする場と割り切るのもありだと思っています。

依頼と同時に依頼する

誰がどんな仕事をしているかは、職場にいたらだいたいわかります。いつも仕事を押し付けてくる人がいた場合は、代わりにお願いする仕事をあらかじめ準備しておくのも一つの方法です。

「その仕事を受けたら、この仕事が間に合わなくなるから、代わりにお願いできる?」と。

これは私は試したことがないのですが、どんな対応になるかちょっと知りたいところです。

1度は押し付けられてみる

多くの人は、最初は仕事が押し付けられていると気が付きません。なので快く引き受けます。ただ、残念ながらその気持ちを踏みにじるようなことをする人に会ったことも見たこともあります。

どんな人かを判断するためにもまずは引き受けることを基本的にはおすすめします。それでもその時に、かかった時間や労力は記録しておくことで、仕事を押し付ける人から身を守りやすいと思います。

仕事は真面目に取り組んでいましたが、愛想を振りまいていなかったので、まあまあ怖い人認定されていて、仕事も頼まれにくかった経験を元に書いています。職場では、できるだけストレスが溜まらない対策を講じていきましょう。

協力し合える人とだけ、基本は協力するようにしています。

自分の時間、仕事の時間を守るために、NOと言わなくていい対策を講じてみてください。あなたの作戦が成功するよう応援しています。
もちろん、タスク管理パートナーが、あなたの価値観探しもNOを言ったり、言わない対策もお手伝いします。ベーシックサポートプランでじっくりと取り組んでいきましょう。

ふくおか なみこ

ふくおか なみこ

タスク管理パートナー代表パートナー。 さまざまな業種、立場のお客さまの行動管理、習慣定着のお手伝いをしています。 司書として複数の図書館の管理、改善に取り組んだ経験を元に、大阪梅田に私設図書館(コワーキングスペース)をオープンし、数多くのビジネスマンの知識習得や起業サポートをしてきました。 大学や図書館関係での講演も多数。 趣味で出版、小物販売、着付け教室などの小規模ビジネス起業経験も。 仕事、勉強のはかどる仕組み作りとモチベーションアップを応援しています。

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