『10-10-10 人生に迷ったら3つのスパンで決めなさい!』スージー・ウェルチ/講談社
こちらの本より、自分らしい人生を築くには何をどう選択すればいいのか、いかに良い決断を下すかを学んでいきます。
とてもシンプルだけど、役に立つ方法です。
今度こそ、決断できない自分、流される自分と決別したいと思われている方にもおすすめです。
選択や決定はできるだけ避けたいところですが、そうもいってはいられないので、良い選択や決断ができる方法はたくさん知りたいです。
いろんな良い方法がありますが、ぜひサトウさんに合う方法をご一緒に見つけましょう。
目次
直感や本能に頼る決断は良い決断ですか?
私たちが直面する決断の多くはとても複雑だったり、決断するべきことが多すぎるのに時間が少なすぎるようにも思えます。
そのため「決断しない」という決断をしたり、直感に従うという決断をしたり、占いにハマったりしながら、最善の結果を期待しています。
選択や決断は面倒なうえ、たくさん意志力を使い疲れてしまうので、できるだけ避けたいものではありますが、避けてしまうと「決断しない」という決断になってしまいます。
あ~、確かに。決断するまでに調べたり、検討したり、考えたりって面倒なので、ついつい良い結果を期待して「直感に従って」決定したり、無意識に決定したりしていますね。
著者は、本能や直感に従う選択や決断を「それでうまくいったこともあったがうまくいかないことの方が多かった」と書いています。著者の体験から、直感とは決して十分に信頼できるものではないということです。
ご紹介する10-10-10の方法を使い、今よりも目的を持って慎重に決断した内容と直感で決断した内容を比較検討し、最終決断を下すと、納得した決断になりそうです。
直感が役に立つこともあるので、どちらも使えるといいですね!
3つの時間軸10-10-10でより良い決断と選択をしよう
ここからは、10-10-10の考え方とやり方のご紹介です。ちなみにテンテンテンと読むようです。
10-10-10は3つの時間軸の結果を考え抜くことによって先を見通すことができる可能性のあるツールです。
- 今すぐに出る結果ー10分後にどうなるか(現在)
- 近い将来に出る結果ー10ヶ月後にどうなるか(予測できる将来のある時点)
- 遠い将来出る結果ー10年後にどうなるか(未来のある時期)
*10は厳密なものではありません。
10-10-10のやり方です。
- まずは、どの問題を解決したいかを明確にします。自分に対して具体的な質問をすることが不可欠です。
- 次に、自分で考えたり、情報収集したり、相談をします。
- 2で出てきた選択肢の結果を3つの10で考えます。
- あなたの価値観と比較し、あなたにとって正しい決断を行う。
いつも価値観と照らし合わせるような難しい選択ばかりではないと思います。まずはあなたが次に選択しないといけない場面で試してみてください。
やり方はシンプルですが、では、この方法を使うとどんな良いことがあるのでしょうか?
自分の価値観がはっきりする
(前略)自分が本当に信じているものは何か、自分はどんな生き方をしたいのか(後略)
『10-10-10 人生に迷ったら3つのスパンで決めなさい!』 30ページ
何かを決定する時には自分の価値観が問われますが、現在、近い将来、未来と時間軸を変えて考えた時には、その価値観がよりはっきりとします。価値観がはっきりすることで、より良い決断ができること、そしてそれが、自分の人生と未来を自分でコントロールできているという自信につながります。
自分の価値観を明確にするには、正直になることも大事です。特に普段、自分の意見より他人の意見を尊重したり、周囲の目を意識しすぎてしまう方は、本当の自分の気持ちかを再度確認してみましょう。
さらに、人生のより大きな目標を達成するために、一時的な試練の日々を耐えるに価値があるかどうかに気が付くこともあります。
確かに、めちゃくちゃ頑張ったのに、よく考えたらそこまでやらなくても良かったと後から思ったこともあるので、やり過ぎや、のめり込み過ぎの対応もできそうです。
違う時間軸で考えるからこその気づきはありますよね。
バランスを考えることができる
しかし、すべての決断を長期的な結果に基づいて下すべきではない。慎重になりすぎると、退屈な日々を送るはめになるだろう。のびやかな発想を手放さないこと!
『10-10-10 人生に迷ったら3つのスパンで決めなさい!』 37ページ
どの「10-10-10」においても長期的な結果を考えることは大切だが、それが短期と中期の結果よりつねに重要であるとは限らない。
『10-10-10 人生に迷ったら3つのスパンで決めなさい!』 39ページ
自分にとってプラスのことでも、マイナスのことでも、人はそれが遠い未来のことになればなるほど軽視する傾向がありますが、現在も未来も同じく大事な時です。
今のことを重要視しがちな視点を、10-10-10で未来まで考えることができますが、常に未来の結果が重要ではないということも覚えておいたほうがいいですね。
どの時点での決断にも必要なのは、妥協点とそれぞれの時間枠で起こりうる結果の評価です。全てが思い通りにいかないからこそ、選択したり、妥協したりする必要がありますが、納得する選択や妥協をするためにも、評価も大事です。
でも、「10-10-10」は、普段見ていない何かを、つまり、未来の自分自身を垣間見せてくれますと彼女は言った。「いつでも本能のまま突き進めば良いわけではないのです」
『10-10-10 人生に迷ったら3つのスパンで決めなさい!』 147ページ
今だけにこだわらないのも大事だけど、未来のことを重要視しすぎない、何だか難しくなってきました。
分からなくなってきたときは、話すことで整理することもできますので、いつでもご相談ください。
ただ待っていても何も変わらない
でも、今は忙しすぎて 10-10-10 なんてやっていられないという人も多そうですね。
著者が何度もそう言われたそうです。
著者曰く、ただ待っていても何も変わらないので、もし、この方法がいいなと思われたらぜひ試してみましょう。
心と頭で考えること、真正面から取り組み、正直になることが求められるのが、その単純さと明確さがあるからこそ、「10-10-10」が役に立つのだ。
『10-10-10 人生に迷ったら3つのスパンで決めなさい!』251ページ
今まで忙しいと後回しにしていたことは、やってみると良いことが多かったので、この方法もすごくシンプルな考え方なので、今度迷った時には早速使ってみます!
私も早速使っていますが、少し考えるだけでも、自分の決断に納得できるようになりました。
お一人では不安な方、実行が難しい方は、ベーシックサポートプランでまずは1ヵ月、10-10-10の実行をタスク管理パートナーがお手伝いいたします。