井上ひさしさんの短編に『握手』があります。
目次
あらすじ
ルロイ修道士は戦前から仙台の児童養護施設の園長を務めているカナダ人。
年老いてから、カナダに帰国する際、施設で育った子供たちに会うために東京上野の西洋料理店で皆と食事をしています。
わたしは、ルロイ修道士に昔ほどの握手の握力がないことや食欲がないことを訝しく思いながら昔話をします。
その中で、修道士は 「仕事がうまく行かないときは、このことばを思い出してください。 『困難は分割せよ』。 焦ってはなりません。 問題を細かく割って一つ一つ地道に片付けて行くのです(後略)。」 まもなく修道士は仙台の修道院でなくなります。
あらゆるところにある気づき
この短編は教科書にも掲載されていたようですが、地域や年代によっても違うのでしょう、私ははじめて読みました。
タスク管理になぜ小説?と思われた方もいらっしゃると思いますが、ルロイ修道士の言葉「困難は分割せよ」はタスク管理そのものですね。
一つ一つ地道に片付けて行く
仕事だけではなく、プライベートのことや人生の難しい問題も分割することで、前に進めるのです。
一つ一つに分けて、一つ一つ片付けることで、気が付いたらその困難なことに光が見えたり、解決に向かっていたりします。 どんな問題も悩んでいるだけでは解決しません。行動することではじめて解決します。
物事を分割することで行動できる
問題を大きく捉えてしまうと、どう行動していいのかが分からなくなります。分割することにより、はじめてどのようにすればよいかがみえてきます。
仕事ももちろん一緒ですよね。
分割しても動けないと思ったときは、分割の仕方がまだ大きいときです。今すぐ動ける単位まで分割して、一歩を踏み出して問題を解決してみてください。
イメージとしては分かるけれども、実際に分割するのは慣れや工夫も必要になることもあります。
いまいち物事がスムーズに進んでいないなと思われたらベーシックサポートプランでまずは1ヵ月、分割のコツを体験してください。