以前の記事でも紹介した、Nintendo Switch の「あつまれ どうぶつの森(あつ森)」が世界中で支持されている理由の一つは、舞台となる無人島での生活をプレイヤー毎にどんな風に過ごしても良い事にあるかもしれません。
しかし、いきなりゲームの世界に「何をして過ごしても良い」と目的なく放り出されても、逆に「何をしたら良いのかわからない」状態にもなるでしょう。
そこで、ゲーム内の大まかな目的として、プレイヤーには「島民代表として、無人島を発展させる」役割が与えられることになります。
島を発展させるためにおおむねやっておいた方が良い事は、どんなプレイの仕方をしていても共通するものがありますので、これを達成する手伝いとなるシステムが、「たぬきマイレージ」および「たぬきマイレージプラス」というものになります。
目次
たぬきマイレージ=『あつ森』内のToDoリスト
たぬきマイレージに書かれている項目は、たとえば「マイホームを建てる」とか「ゲーム内のカメラではじめて写真を撮る」など、ゲーム内でしておくと良い目標が書かれています。
つまりこれはゲーム内でのToDoリストと言えるでしょう。
たぬきマイレージとたぬきマイレージ+(プラス)
あつ森をやっていない人にはちょっとややこしく感じると思いますがたぬきマイレージには通常の「たぬきマイレージ」と「たぬきマイレージ+(プラス)」の二つに分かれています。
(実際は「たぬきマイレージ」が進化して「たぬきマイレージプラス」に変わるのですが、この記事では便宜上、別のものとして紹介します。)
このふたつは、項目を達成することで、特別なアイテムと交換することができるご褒美的なポイント「たぬきマイレージ」を得ることができます。
たぬきマイレージはゲーム全体でのミッション。定められた一定の目標を達成したら終了
たぬきマイレージはゲーム内の様々な分野での目標となる項目が並んでいます。
「たぬきマイレージ」のミッションは、ゲーム序盤こそ短い時間で次々に達成することができますが、ある程度ゲームが進行してからは、一つのミッションを達成するために、それなりに大きな手間が掛かるものが並ぶことになります。
一度達成すると、全く同じ内容での達成をすることはありません。たとえばこんな感じのミッションです。
- マイホームを建てる
- ゲーム内のカメラではじめて写真を撮る
- 特別な季節のイベントに参加する
たぬきマイレージプラスは毎日変わるミッション。終わり無くずっと続く
「たぬきマイレージプラス」は、通常の「たぬきマイレージ」の項目と違い、大半のものは数分以内で達成できる手軽な項目が並んでいます。例えばこんな感じのものです。
- 住民3人と挨拶をする
- 木を斧で1本切る
- クローゼットで服を着替える
「たぬきマイレージプラス」の項目は、一度クリアしたものであっても別の日になると、また新たに同じものがお題として出てきます。(場合によっては1日のうちに何度でも挑戦、達成も可能)
これらのミッションの一つ一つは、前回の記事でも紹介したように、取り組んでみても特にドラマチックな演出がされるものではありませんが、味わい深く楽しんで作業を行えるようになっているので、単純作業であっても苦になることはありません。
まとめるとこの様に捉えることができます。
- たぬきマイレージ
- 中長期目標
- たぬきマイレージプラス
- 日々のタスク
たぬきマイレージプラスのミッション(タスク)の魔法
この「たぬきマイレージ」と「たぬきマイレージプラス」のミッションの繋がりは本当に素晴らしく、これらを達成するように遊んでいるだけで、あつ森の基本的な楽しみ方は網羅できてしまう仕組みになっています。
たぬきマイレージプラスの2倍ボーナスの貰える最初の5つのミッション
たぬきマイレージプラスで1日の最初に表示される最初の5つのミッション(タスク)は、それらを達成後に出てくるミッションよりも多く、もらえるマイルが2倍になっています。
ゲーム内での珍しいアイテムを得て楽しむために、ぜひマイレージは沢山集めたいので、その日にあつ森のプレイを開始すると、まずこの2倍のボーナスマイルを貰えるミッションに取り組むことになります。
たぬきマイレージプラスのミッションは、取り組んでも取り込まなくてもどちらでも構いませんが、ゲームをスムーズに楽しむ上では毎日設定されている、ポイント2倍のミッションは取り組んでいる方が有利なようになっています。
つまり、やりたい事だけをやっても良いけど、与えられたミッションを先送りせずに取り組んだ方が得しやすいように出来ていると言えます。
たぬきマイレージ+に沿って遊んでいるだけで、自然に万遍なく楽しみながら島が発展する魔法の仕組み
たぬきマイレージプラスの毎日の2倍ポイントがもらえるミッションを取り組んでいるだけでも、いつの間にか、たぬきマイレージの目標は達成されてしまうということもしばしばあります。
先に説明したとおり、たぬきマイレージ(中長期目標)と、たぬきマイレージプラス(日々のタスク)の関係は現実世界と共通する様になっています。
どうぶつの森は、世の中のたくさんのゲームの中でも、かなり自由度の高いゲームとなっており、プレイヤーごとに様々な遊び方ができます。
しかし、おおむね豊かに楽しく遊びやすくするための仕組み、レールとして、「たぬきマイレージ」と「たぬきマイレージプラス」が用意されているようです。
あつ森と現実世界の共通点
私達が生きて生活している現実世界は、あつ森よりも遥かに自由度が高く、人の数だけ様々な環境、生き方があります。
しかし、人間である以上、衣食住、健康、人間関係など、充実させておく事が多くの人にとっておおむね良いであろう指針はあります。
その指針に向かって、人それぞれの状況に合わせて進む事が、おおむね良い人生につながると言えるでしょう。
とても自由度の高い現実世界、多くの人に共通する大まかな指針に向かって生きていくという意味では、あつ森も現実世界で共通していると言えるでしょう。
これを言い換えれば、あつ森の目標達成の素晴らしい仕組みを、ゲームよりもはるかに自由度の高い実際の現実世界でも活かすように考えてみない手はありません。
あつ森の「たぬきマイレージ」と「たぬきマイレージプラス」はシンプルな仕組みですが、これを上手に取り入れる事で、大きな目標に向かって、日々の小さなタスクに対する取り組み易さや、成果が大きく変わると期待できるでしょう。
次回の記事では、「たぬきマイレージ」と「たぬきマイレージプラス」の仕組みを、現実の生活で活かすためのヒントとなることを紹介します。