ある日、複数のお客さまのタスクに、同時にお金に関するタスクがありました。私自身が何かをアドバイスするわけではないのですが、そういえばお金のことをあまり知らないなと思い、ファイナンシャルプランナー(以下FP)3級の試験を受けてみました。

何か聞かれたら答えられればいいなという気持ちと、お話を聞くだけでも、知識がなく聞くのと、知識があって聞くのは違うなと思ったからです。

この時は本当に何となくでしたが、勉強をしてみると誰でも知っておいた方がいいと思う基本的なお金に関する知識について学べたことに興味を持ち、続けてFP2級の試験を受け合格したのでお金の問題について書いてみることにしました。

お金の使い方にその人の価値観が出る

お金をどう使うかというのは、その人の価値観が現れます。基本的に一生懸命に稼いだお金をどこに使うかは他人が口を出すものではないと考えています。

自分の意見は言いますが、私は家族のお金の使い方に関しても口は挟みません。

人がいろんなことにお金を使っているのをみるのは個人的にはとても面白いものです。逆にいうと、お金の使い方や考え方からその人の一面が見えることもあります。

お金に関する問題の多くは「不足感」

基本的にはお金に不足して困るということがほとんどです。

お金はどうしたら不足しなくなるのでしょうか。それは実際に不足している事実がない限り「不足しているという感情がなくなった時」に不足がなくなると考えています。

年収一千万以上あっても、300万円でも、足りている人もいれば、不足を感じる人もいます。家族構成、その時の状況、欲しい物ややりたいことの有無で満足もすれば不足もします。

そして、実際のお金の有無以上に気持ちの問題が大きいのかと考えています。不足しているという感情はあまり好ましい感情ではないので、お金の不足感を少なくすることを考えてみたいと思います。

どこにお金を使いたいかを考えてみる

どこにどんなふうにお金を使いたいかを考えたことがありますか?

欲しい物全てを購入したり、やりたいこと全てができるわけではないので、どんなふうにお金を使いたいかを考えることで、より自分が買いたい物ややりたい事にお金を使えます。それが、不足感を感じにくい要素の一つだと考えています。

例えば私は、若い頃はお洋服にお金を使いましたが、同時に、習い事や観劇、ライブなどにもお金を使っていました。その時には、洋服は物だからそのうちなくなるけど、経験や思い出は一生のものだという考えからでした。今、振り返ってみると、そこまで洋服にお金を使わなくても良かったかなという思いはあっても、経験に使ったお金を少しでも無駄だとか、もったいなかったと思ったことはありません。

今はその思いが強くなり、できるだけ、経験にお金を使うことを重要視しています。

これは人それぞれなので、物を買うことを中心にするのもいいことですが、他人や経験(思い出につながる行動)にお金を使う方がより幸福感を感じられるという調査もあります。

ちなみに買い物に失敗したと思ったことはありません。買い物の失敗は勉強と考えています。あの時のお洋服代は洋服に関する勉強代です。今は当時のように値段の高い服も枚数も持っていませんが、自分が満足できる格好をできているのは当時の買い物からの学びがあったからです。

洋服は今でもお直ししながら着ている物もあります。

こんなふうに自分が稼いだお金をどこに使いたいかを考えてみることで、分散していた出費が使いたいところに集中でき、今よりも満足できるお金の使い方ができる可能性が高まります。

おすすめの節約方法3つ

ある程度の優先順位を付けることで、さらにお金が使いたいところに使いやすくなりますが、何となく無駄があるような気がする、もう少し節約してみたいという方は、これからご紹介する3つの節約方法もご検討ください。

全て私が経験してみて良かったと思うことです。

勉強を趣味にする

勉強を趣味にすると、いつでもどこでも無料で楽しむことができます。

テーマにそって調べものを行うために図書館にこもるものいいですし、家で資格試験の勉強をすることもおすすめです。

もれなく、いろんな知識が身に着いたり、資格の取得などが目指せます。もちろん、お金をかけて学ぶ方法もありますが、かけない方法もたくさんあります。

学校などに行くとお金はかかりますが、その時はかかったお金を回収する方法も一緒に考えることをおすすめします。
独学の良さも学校に行く良さもあります。学ぶ対象、目的に応じて使い分けることがおすすめです。

休日にやることがなく、なんとなく買い物に行ってしまい散財してしまうという方、暇で何をしていいか分からない方などに、まずおすすめしたい節約方法です。

家族で勉強に取り組むのもいいですね。家族で行楽地に行くとお金がかかる時でも、皆で家で勉強すると子どもの教育にもプラスになり、節約にもなります。

親が一緒に勉強することで、学ぶことの興味が増したり、勉強の習慣が身に着くのではと考えています。

また、生涯学習というように、ずっと学び続けることで楽しい時間は増えます。勉強を娯楽の一つにすることで節約にもつながります。

ミニマリストを目指す

一時期よく聞いたミニマリスト(必要最小限の物だけで暮らす人)ですが、物を購入しなければ想像以上にお金が残ります。購入するのは、食料と消耗品などの生活必需品のみにしてみると、どんなに無意識に物を購入していたかに気が付けます。さらに物を少なくできると、片付けや掃除の手間も省けて、時間の節約にもなります。

一時期ミニマリストを目指して物を減らしたので、かなり少なくなりました。今は家の中の8割の物は使っていると言えるので当面はこれで良し、としています。

1ヵ月だけ、期間限定ミニマリストになってみて、物を購入しないチャレンジをしてみて、今までのお金の使い方と比較してみるとなかなか面白い結果になったり、いろんな気づきもあるかもしれません。

ストレスを溜めない

ストレスがあると、「自分へのご褒美」を買いたくなったり、ジャンクフードをたくさん食べたくなったりします。

過剰なストレスは健康だけでなく、お金の敵でもあります。節約したいと思った時には、貯金や節約を考える前に、ストレスを軽減することで、無理なく節約できたりもします。

家計簿を付けたり、節約を考えるとそれがストレスになる方は、別の方面からのアプローチを考えてみると案外簡単に節約できるかもしれません。

意識するだけでなく、お金に関するタスクを作ってみよう

本にもネットにも、お金や節約に関する良い情報がたくさんありますが、大事なのは実行することです。やってみたいことをタスクにしてみることもおすすめです。

今回ご紹介した節約方法についてのタスクはこんな感じです。

勉強を趣味にする時のタスク

  • 興味のある資格の試験情報を調べてみる
  • 本を毎月1冊読む
  • ずっと気になっていたテーマについて調べてみてブログに書いてみる。

こちらのブログは「なぜ人は年を取ると頑固になるのか」というのをテーマに、本で調べた内容をブログにまとめたものです。本を複数冊読むだけでもいろんな発見があって面白かったです。

勉強する内容が、なかなか思いつかない方におすすめなのがFP3級の試験を受けることです。下記の2冊のテキストを購入して時間を確保し、きちんと学べば合格できます。合格率は学科が70~80%、実技は80~90%なので勉強がお久しぶりという方にもおすすめの試験です。

ミニマリストを目指す時のタスク

  • 毎日1つ物を捨てる
  • この1ヵ月は生活必需品以外は購入しない
  • 不用品を売る

探し物が多い方や、片付けが嫌い/苦手な方も物を少なくするのはおすすめです。

ミニマリストごっこをすると、物を増やしにくいので、買い物のたびに考えることが習慣になるのもおすすめの一つです。

ストレスを溜めないためのタスク

  • ストレスによる、買い物や暴飲暴食をしていないかをチェックする
  • 周りの人と話してみてストレスが溜まっていないか確認してもらう
  • ストレス解消法を探してみる

ストレスがないと、脅迫的な「何か買いたい」欲が消えるので、自然と節約できます。

お金は大事な物ですが、欲しい物ややりたいことをやるための道具の一つです。

お金にこだわり過ぎると、買いたい気持ちややりたい気持ちの重荷にもなり、人生のプラスになることはありません。

欲しい物を買って嬉しい気持ちになったり、やりたいことを行って幸せな気持ちになるためにお金は存在します。ぜひ大切に使って、あなたのより良い人生のために有効に活用して欲しいと思います。

宵越しの銭は持たないというのもカッコいいですが、人生80年という将来の時間もあります。お金をあなたの中でバランス良く使えるヒントになればいいなと思っています。

タスク管理パートナーでは、お金に関する相談もタスク管理を活用しながら解決するお手伝いをしています。お金の使い方を考えるのに、21日間習慣定着コースを活用されるのもおすすめです。