記憶力を強くするためにできることとは?普段の生活からできることを具体的にご紹介します

2025/1/28

もっと記憶力が良かったら・・・というのは多くの方が一度は思ったことのあることですよね。

学生の時は試験前に一夜漬けで頑張って覚えた記憶が・・・

一夜漬けをするよりも、試験当日に早起きして覚えた方が良いそうですよ

ええ!そうなんですか?もっと早くに知りたかったなあ

そんな記憶力に関する面白い発見がつまった本をこのブログではご紹介します。
そして、記憶力を高める行動を続けられるポイントもお伝えしますね。

書籍『記憶力を強くする』のご紹介

今回ご紹介する本は、こんな本です。
記憶力を高める「夢の薬」を研究する著者が、最新理論を解説しながら科学的に記憶力を高めるための具体的な方法を紹介しています。

書名:『記憶力を強くする』
著者:池谷裕二著
出版社:講談社(ブルーバックスB-1315)

すごい!僕の記憶力も良くなりますか?

はい。ぜひ参考にして実践していきましょう。
このブログでは、すぐに役立つこと、目から鱗なこと、そして印象に残った著者の言葉と実践するためのコツをお伝えしますね。

記憶力を高める薬は・・・?

それはまだ研究段階のようですが、ネズミでは効果が確認できているという嬉しい結果が。早く販売されることを願っています。

記憶力を強化する方法

薬の開発がまだなので、それまでにできることをご紹介していきます。
まずは、すぐに行動に移せる、記憶力を強化する方法です。

努力の継続は記憶力を高める重要な要素

続けることで、物事が習得できることが書かれています。

こうして考えると、ものごとの習得において、もっとも大切な心得は「努力の継続」であることがわかります。222ページ

いや~、それはもう改めて言われなくても分かっていることなんですよね・・・

努力を続けて初めて報われる、なんて改めて言われなくても確かに、みんな知っていることですよね。
続けてこんなことも言われています。

ですから、なかなか結果が現れないからといって、すぐに諦めてはいけないのです。(中略)なぜなら、努力と成果は比例関係にあるのではなく、累乗関数の関係にあるからです。(中略) たとえ 効果が目に見えなくとも、使えば使った分だけ着実に、能力の基礎が蓄積されていくのです。222ページ

結果が「いつ」現れてくれるのか、それとも現れてくれないかもしれないという不安が努力の継続を難しくしますが、自分のペースで継続していくと、継続した分だけ能力は蓄積され、あなたの力になります。

言わんとすることは分かりますが、もう少し具体的に役立つことはないですか?

はい、ここでは、勉強の効率化について2点ご紹介します

こうした現象は「レミニセンス(追憶)現象」とよばれています。寝ている間に記憶がきちんと整理整頓され、その後の学習を助けた結果と考えられています。(中略)それは、一日に六時間まとめて勉強するくらいなら、二時間ずつ三日に分けて勉強したほうが、途中に睡眠が入るため能率的に習得できるということです。 213ページ

つまり、毎日コツコツと 少しずつ勉強するほうが記憶に定着しやすいということですね。
もう一つの方法は学習効率をあげる方法です。

つまり二つのことを同時に覚えるのではなく、ひとつひとつの段階に分けて覚えれば、 学習効率が良くなるということです。133~134ページ

覚えるということは結局、努力と根気ではあるのですが、学習が格段に早くなる方法として、手順を分解する方法が紹介されています。

段階ごとに分けて覚えるということですね。欲張ってあれもこれもではなく、順番に覚えるようにしていきます。

努力の継続について、著者はこんなことも書いています。凡人であっても、努力をする凡人でいたいものだと思ったものです。

「天才」とは、努力が足りない凡人の妄想によって作られた言葉です。この言葉にだまされてはいけません。(中略) 「天才」とは 神によって与えられた天賦の才能ではなく、血のにじむような努力の賜なのです。223

言い訳ができなくなりますが、前向きに取り組んでいきます。

今すぐできる生活の見直し

次はさらに具体的な生活習慣の改善で記憶力を強くする方法をご紹介します。

頭を大切に扱う

これはかなり驚いたのですが、物理的に頭を大事にすることは本当に大切なことのようです。

手で げんこつを作って頭を軽くコツンと叩いただけでも、そのたびに数千個もの神経細胞が死んでしまうのです。ですから無意味に頭を叩くのは決して賢明な行動ではありません。ましてや、勉強のできない子供を親が叱るとき、せっかんとして頭を叩くなどということは目も当てられない行為だと私は思います。25ページ

そういえばボクサーのKO負けは危険だと聞いたことがあります。でも、コツンで数千個の神経細胞が死んでしまうなんて…。これからしっかりと頭を守ります!

お酒は適量を守る

お酒を飲み過ぎないというのは心身ともに大事なことですが、脳にも影響を及ぼすそうなので、飲み過ぎには要注意ですね。

お酒を飲むたびに僕の脳の神経細胞が減るかと思うとお酒も飲みにくいな・・・

ストレスも脳には良くないので、飲む時は楽しく適量を、とバランスをとって過ごすことが大事ですね。
睡眠薬や麻薬、覚醒剤類などは神経細胞の死が誘引されますし、市販の薬にもそのような作用があるものがあるそうなので、気軽に安易に薬は服用せず、専門家に相談しましょう。

食事のバランスに気を付ける

あ~、やっぱり食事もですかあ。僕の大好きな唐揚げもやっぱり良くないんですよねえ。

確かに、脂肪分の多い食事を続けていると血管が詰まりやすくなるので、食事のバランスには気を遣った方が良いですが、大切なのはバランスですよ。

刺激の多い環境で過ごす

できれば刺激の多い環境で脳を活気づけることが良いとされています。また、社会に出て積極的に他人と交わった方が神経細胞がよく増殖するようです。

これも予想していましたが、僕は結構一人が好きだし、のんびりしたいんです。田舎暮らしなんかもいいなあと思っているけど、刺激が少なそうな環境は脳には良くないかなあ。

必ずしも、刺激がある場所でなければならないということはなく、積極的に周囲の出来事に興味を持つことが大事なことです。
このことについては後述します。

愛情をもって子どもに接する

子どもへの愛情と記憶力って何か関係があるんですか?

愛情を一身に受けて育ったネズミの子は、海馬がより豊かに成熟し、記憶力の良いネズミに育つそうです。87ページ

また、妊婦さんのちょっとしたストレスが子供の一生に多大な影響を与えてしまうこともあるようですので、社会で妊婦さんや子供を大切にしていきたいですね。
他にも適度な運動や軽いダイエットなども脳に良い生活として紹介されています。
脆弱な 神経細胞を不必要に殺さないようにと頭の片隅で覚えておきながら生活して記憶力を強くしていきたいものです。

記憶力を強くする考え方

行動の改善とともに、私たちが持っている記憶力を低下させる思い込みや考え方も徐々に減らしていきましょう。
ここからは記憶力を強くする考え方をご紹介します。

興味を持って物事に取り組む姿勢

前述した、興味を持って物事に取り組むことの何が脳に良いかをまずはご紹介します。

とはいっても、海馬はいつもθ波を出しているのではなく、特定の時にだけθ波を発生します。(中略) θ波は記憶しようという意思の表れです。81ページ

このθ波が最も顕著に表れ、目の前にある物事を海馬が記憶するのは、興味を持って物事を見たり、考える時、新しいものに出会ったり、初めての場所に行ったりして探索している時だそうです。

だから、つまらないと思う勉強についてはなかなか頭に入ってこないのに、大好きなことは覚えられるのか!
大好きで何十回も観たアニメの主人公のセリフはほぼ覚えています。興味と繰り返しの相乗効果ですね!

飽きたり、「ふーん」と冷めた感情でいると、Θ波は発生しないので、記憶力を高めたければ、積極的に覚えたいものに興味を持ち、海馬のΘ波を大きく、より強く活動させるよう心掛ければ良いですね。

結局本人のやる気が記憶力に影響するんですね。

年を取ったから記憶力が落ちた、は言い訳

この本を読んで一番驚いたのがこれです。

この事実は、若い頃よりも歳をとったほうが記憶の容量が大きくなるということを意味しています。187ページ

ええ?!ということは、学生の時よりも覚えられるということですか?

それなのに人は「歳のせいで覚えが悪い」と嘆きます。この嘆きはたいへんな間違いで、私から見れば、そういう人は単なる努力不足であるように思います。187ページ

わあ、でも厳しい!

残念ながら年のせいにできなくなったので、これからさらに努力が必要ですね。
新たに何かを習得したいと考えたら、昔、自分が物を覚えるために努力したように努力をし、繰り返し学習するという習慣を実践することが大事ですね。

確かに、学生の頃はそれなりに一生懸命勉強したから覚えられたんですよね。学校の授業での復習、試験前の勉強などが記憶するのに効果があったんですね。

先ほどの、物事に興味を持つということももちろん大切で、年を取ると、物事に対する情熱や感動が薄れたり、熱中できなくなると、記憶力は低下するようです。

感動できない大人になってしまったから、記憶力が落ちたように錯覚するのですね。

著者の「生きることに慣れてしまっている」という言葉はなるほどと思いました。
「年だから」などとマイナス方向に自己暗示をかけてしまう行為は正常な記憶力をも妨げてしまうそうなので、年を取っても記憶容量は増えると信じて物事に取り組みたいですね。

実践したいことを見つけてタスク管理で毎日継続

残念ながら本やこのブログを読んだだけでは、記憶力を高めることはできません。実践してこそです。
ここからはタスク管理を使いながら日々記憶力を高めるタスクを作るポイントをご紹介します。

やってみたいことをタスクにしてみる

すぐに実践できることがたくさんあったと思います。さらに詳しく知りたい方は本を読んでみてください。

あなたが興味を持ったことを1つ決めて、実行していきましょう。複数見つかった方は、1つずつ実行していくのがおすすめです。

欲張るのは、記憶力にも習慣にもおすすめできないんですよね。

アウトプットや宣言をして実行しやすい環境を作る

実行しやすいというか、実行しなければという気になるというか・・・

あなたが継続に慣れている人でない限り、できる工夫はしたほうが継続はしやすいのでおすすめしています。
ちなみに最近行ったプランク100日チャレンジをSNSで公開していたら、最初は10秒でもきつかったのが30秒3セットできるようになりました!

監視されているような気持ちの強制力はすごいですね!

記憶力を高める実験は楽しく実践する

「興味を持って」というのはとても大切なことです。しょうがなくやっていても、記憶力が強くなることはないようです。
なので、もっとも興味のあること、やってみたいことを選んで毎日楽しく実行してください。

記憶力を計測することは難しいけど、継続している限り、記憶力が日々向上していると信じて続けていきます!

でも、具体的に「楽しく」はどうすればいいですか?

ワクワクする楽しそうなことを選んでから
1,タスクにして毎日確認し実行
2,完璧じゃなくていいので毎日続ける
サボったりなまけたり、途中でやめてしまうことになると楽しくなくなるので、無理せず毎日実行する
3,成果を確認できそうな目標を設定する
例えば試験を毎年同じ時期に受けてみる、学んだことを誰かに教えてみるなど。

なるほど!自分でも考えてみます。

サトウさん、良いですね!
鍛えさえすれば 記憶力は上昇するし、脳は使えば使うほど さらに使えるようになるという嬉しい研究結果を信じて、どんどん記憶力を高めていきましょう!

やりたいことがあるのになかなか始められない、続けられない方はおすすめのベーシックプランで今までの始められない、続けられないを卒業しましょう。

ふくおか なみこ

ふくおか なみこ

タスク管理パートナー代表パートナー。 さまざまな業種、立場のお客さまの行動管理、習慣定着のお手伝いをしています。 司書として複数の図書館の管理、改善に取り組んだ経験を元に、大阪梅田に私設図書館(コワーキングスペース)をオープンし、数多くのビジネスマンの知識習得や起業サポートをしてきました。 大学や図書館関係での講演も多数。 趣味で出版、小物販売、着付け教室などの小規模ビジネス起業経験も。 仕事、勉強のはかどる仕組み作りとモチベーションアップを応援しています。

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