思い込んでいるリミットーマインド、モチベーション、メソッドーを外し、リミットレスになることで、あなたの学習を今以上に進める方法を『リミットレス』からご紹介します。
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今回ご紹介する本はこちら

『LIMITLESS 超加速学習』ジム・クウィック著/東洋経済

今、勉強していることに役立ちそうで楽しみです!

詳しくは本書を手に取っていただくとして、こちらのブログでは主に学習へのモチベーションについて紹介していきます。

リミットとリミットレスとは何か

本書のタイトル、リミットレス(LIMITLESS)とはどういう意味でしょうか?確認してみましょう。

まずは、リミットという言葉の確認です。リミットとは、限界のことで、リミットについて著者はこのように書いています。

たとえば、自分は「読むのが遅くて必要な情報をすべて追い切れない」とか、「頭の回転が鈍くて仕事で成功できない」とか。ものごとをやり遂げる意欲がない」とか、「エネルギーが足りないので目標を達成できない」とか。

 本書を手にしたあなたには、その制約を克服してほしい。催眠状態を終わらせてほしい。それは、僕らが親やテレビやメディアや広告から学習した集団催眠や嘘であり、そのせいで「自分には限界(リミット)があると思わされているだけなのだから。 

『LIMITLESS』2~3ページ

なんだか、勇気の出る言葉ですね。

サトウさん、本当にその通りで特に導入部分は「私にもできるかもしれない」という期待を高めてくれる言葉がたくさんあります。

限界があると思い込んでしまうのは、例えばこんな時です。

たとえば学んだことにそのとき価値を感じても、その後一度も使わなければ、その記憶が作られることはまずない。同じように、何かを学んでも、それが自分になぜ重要か、生活や仕事にどう活かせるかの強い理由づけがないと、脳はおそらくその情報を保持しない。記憶が消えるのはふつうのことだ。僕らは人間であってロボットじゃない。ただしこの消失を、「記憶力が悪いせい」だとか「頭が鈍いから覚えられな」のだと捉えると、学ぶ力や成長する力に良くない影響が及ぶ。

『LIMITLESS』63ページ

「忘れること」で作られるネガティブな思い込みは、記憶が消えることよりもダメージが大きく、これらの心の声は、復習したりする代わりに、自分を制限する固定観念を強めてしまいます。

このような限界を設けず、リミットレスになるために本書に書いてあることを参考にすることもおすすめします。

人の創造力、想像力、決断力、思考力、判断力、学習能力に限界はない。もっとも、この資源はまだほとんど開発されていない。僕らはみな自分自身の物語の英雄になれるし、その可能性の井戸は毎日汲んでも枯れないのに、そんなふうに人生と向き合っている人はとても少ない。だから、僕はこの本を書いた。あなたが今どんな状況にあっても、過去にどんな人生を送っていても、自分を解放してリミットからリミットレスへ向かうことは絶対に可能なのだと気づいてもらうために。

『LIMITLESS』5ページ

今のあなたが限界だと思っていることから解放されることがリミットレスで、リミットを手放すことも学べます。

本書を活用する方法

著者は繰り返し、読んだ後の実行の大切さを書いています。本書で学んだことを実行し、あなたの学習を進めるためのおすすめの方法を3つご紹介します。

ポモドーロテクニックの活用

学習に関しては、このテクニック(ポモドーロテクニック)は記憶力、とりわけ初頭効果と親近効果にアプローチできるので有効だとされる。

『LIMITLESS』76ページ *()は説明のために入れています

*初頭効果ー最初に学んだ情報のほうが記憶に残りやすいこと
*親近効果ー最近に学んだ情報のほうが印象に残りやすいこと

ポモドーロテクニックは、タスク管理パートナーでもおすすめしている時間術です。ぜひ学習にも活用してください。

シングルタスクで集中して進める

意外かもしれないが、あなたの脳はマルチタスクをしない。今にしっかり注意を向けなければ、意識があちこちに飛んで学習が難しくなる。

『LIMITLESS』79ページ

別のことが気になってしまった時は、無理に考えるのをやめようとせず、気になることを書きだしてみましょう。
そして、今の学習が完了してから書き出したことを確認するのがおすすめです。

タスク管理パートナーでも、シングルタスクをおすすめしています。

「できたらいい」ではなく本気で決意する 

人はやるべきだとわかっていることに興味は真摯に示す。でも結局はやらない。「絶対にやるべき」ではなく、「できたらいい」くらいにしか考えないからだ。本気で決意することにはものすごいパワーがある。

『LIMITLESS』85~86ページ

この本には宣誓書もついていますので、書き込んだり、コピーして書いて貼っておくのもいいですね。

ま~、そうなんですけど、書き出した紙もすぐに風景に溶け込んで見えなくなるんですよね~。
なので僕はタスク管理パートナーさんにお願いしたんですけど。

サトウさん、ありがとうございます。
「本気で決意」はしているんですけど、行動ができない時もよくあることです。その溝を埋めるのが私の役目です。

導入部分はここまでです。この後、リミットレスな学習法をこの本の構成に沿ってご紹介します

  • リミットレス・マインドセット
  • リミットレス・モチベーション
  • リミットレス・メソッド

マインドセットが一番はじめなんですね。

気持ちや考え方が学習にも大きく影響を与えるということだと思っています。
それぞれの章から選んだ、学習を進めるコツをご紹介します!

リミットレス・マインドセット

マインドセットとは、自分自身が作り出している、物の見方や考え方、固定観念、思い込みのことをいいます。

このマインドセットのリミットー自分の能力や価値や可能性に期待を抱けず、限界があるという思い込みーをなくしていくことから始めます。

「内なる声は、あなたを裁き、疑い、見くびり、能力が足りないと言い続けます。否定的で傷つくことも言います。他人にはよもや口にしないしようと思わないことも。『まったく頭が悪いな』『馬鹿じゃないのか』『何もまともにできない』『成功なんて絶対に無理』と」

(中略)「内なる批判は無害ではありません。あなたの中に棲みついて、あなたを制限し、本当に望んでいる人生を追求するのを妨害します。心の安らぎや感情の安定も奪い、長く放置すると、うつや不安などの深刻な精神衛生上の問題を引き起こす恐れもあるのです」

『LIMITLESS』111~112ページ

どうやったらこのマインドセットを変えることができるのでしょうか?3つご紹介します。

ポジティブ思考は脳に効く

ポジティブな感情は可能性を広げ、心を開かせ、人生のさまざまな領域に価値をもたらす新たなスキルやリソースの形成につながる(後略)

『LIMITLESS』125ページ

他にも、ポジティブなマインドセットは、人の注意と思考の幅を広げること、心理的回復力を早めること、人として重要なリソースの形成を促すことなどが紹介されています。

下記のブログは、ポジティブ心理学からポジティブでいることが幸せと成功をもたらすことについて書いています。

固定観念の存在に気付く

だから、自分が「〇〇できない」「〇〇ではない」「〇〇がない」と言っているのに気づいたら、慎重に耳を澄まそう」たとえそれが特殊な状況で、自己を規定することに思えなくても、こうした自分を貶める言葉は、人生全般の考え方に関わるメッセージをあなたに送っている。

『LIMITLESS』118~119ページ

耳を澄ませて言葉を聞いてみたら、その声の出所を突き止めることもすすめています。
それらの言葉が、あなたをどう制限しているかを知り、出所を見極めると心が軽くなることもあります。

単なる失敗はなく、学ぶための失敗があるだけ

間違いは、あなたが新しいことに挑んでいるあかしだ。「完璧でなければ駄目だ」と思っているかもしれないが、他人と自分を比較しても意味がない。どうせ比べるなら、昨日の自分と比べよう。 

『LIMITLESS』111~112ページ

間違いを恐れる理由の一つは、学校時代にあります。
間違いによって評価され続けてきた私たちは、間違いは学習のツールとして使うという発想がなかなか浮かびません。

完璧主義をやめようとするのは難しくても、別の主義を取り入れるのも一つの方法です。

次は、モチベーションについて紹介します。気持ちがちょっと変化して、自分へのリミットがゆるくなっても、やる気がなかなか・・・とか、続けられないという問題が次に立ちはだかります。どんな風に解決できるでしょうか?

リミットレス・モチベーション

モチベーションには、意欲、目的、エネルギーなどが必要です。強力で持続する意欲やエネルギーを手に入れる方法とは何でしょう。

モチベーションがあったり、なかったりは、やる気だけじゃなくて、目標の設定や元気なことにも関係しているということですか?

サトウさん、仰る通りです。
著者は「モチベーションは現れたり消えたりしない」とも言っているように、いろんな要素が関係しています。

思考の催眠状態に陥ってるとき、人はよく「モチベーションが湧かない」と言う。だが、モチベーションは湧いたりわかなかったりするものではない。それを言うなら「やるかやらないか」だ。また、モチベーションは完全に持続させられる。

『LIMITLESS』156ページ

モチベーションは、目的、エネルギー、小さく簡単なステップの3つを合わせた時に持続しやすくなります。
自分で管理できる正しい手順を踏めば常に自分と一緒にいるものなので、その手順を学んでみましょう。

目的をはっきりさせてモチベーションアップ

目的は僕らを行動へ促す。あなたはなぜ行動するのか、何を得たいのか。それを理解して目的を明確にしよう。

『LIMITLESS』157ページ

目的をはっきりさせるためのツールをこちらではご紹介します。
目標達成メソッドSMARTはこちらのブログでもご紹介しています。

SMARTは効果的だが、つまずく人も多い。というのも、このメソッドがよく言えば合理的、悪く言えば頭でっかちだからだ。目標が頭(理念)と手(実効性)の両方を伴うように、それがあなたの心に響くかどうかを確かめよう。HEARTの5要素で。

『LIMITLESS』163ページ

違った視点から確認してみると、また違う発見があります。あなたの気持ちを確認できるHEARTの要素はこちらです。

  • Healty(健康的)目標は、あなたを健康で幸せにしてくれるものにしよう
  • Enduring(持続的)目標は、あなたを励まし支えてくれるものにしよう
  • Alluding(魅力的)目標は、楽しく、興味をそそられるものにしよう 
  • Relevant(関連がある)目標は、人生の目標や目的と関わるものにしよう 
  • Truth(忠実である)目標は、あなた自身が望むことことにしよう

あなたの気持ちやその時の状況によって合うツールを取り入れてみてください。

十分なエネルギーを確保してモチベーションを管理し最大化する

十分なエネルギーを作ることも重要だ。疲れていたり、眠かったり、脳に霧がかかっていたりしたら、行動するための燃料を得られない。

『LIMITLESS』157ページ

モチベーションがない理由が、実は体調が万全ではなくエネルギーが足りないからでは、すごく残念ですよね。毎日忙しいことと思いますが、モチベーションを持続させるためにも、食事、運動、睡眠を大切にしてほしいと思っています。

さらに、瞑想をすることで、ストレスの軽減や、睡眠の改善などができ、エネルギーの確保につながるとも書かれています。
瞑想やマインドフルネスについてはこちらのブログもご覧ください。

ガルテンが僕に語ったところでは、瞑想はいつでもどんな場所でもできるし、3分間目を閉じて、深呼吸しながら数を数えるだけでも効果を感じられると言う。

ガルテンはこう言う。呼吸への注意を取り戻すとき、「人は重要なスキルを使っています。『思考を観察する』ことを学んでいるのです。思考に囚われるのではなく、外からそれを観察するのだと。そうして、思考は制御できること、何を考えるかは自分で選べることに気づきだすのです 」。

『LIMITLESS』203~204ページ

小さく簡単なステップでモチベーションアップ

さらに小さく簡単なステップは労力をほとんど要しないので、目標に圧倒されて動けなくなるのを防げる。

『LIMITLESS』157ページ

小さく簡単なステップの小ささについて書いたブログがこちらです。思っている以上に小さいことを知ってもらいたいと思います。

小さく簡単なステップ。目標へ近づくための最小限の行動だ。それはごく少ない努力やエネルギーででき、時が経てば習慣になる。僕が<やってみよう!>と呼ぶ、小さく簡単なステップを各所にちりばめているのも、この効果を狙っているからなのだ。 

『LIMITLESS』206ページ

小さく簡単なステップではもどかしいと感じてしまうかもしれません。それでも、歩き続けることに大きな意味と成果があると感じています。

気持ちがちょっと変わってもいいかなと思い、モチベーションも準備ができたら、次はやり方を学びます。

リミットレス・メソッド

メソッドとは、何かを成し遂げるための方法や手段のことです。
著者は、丸暗記などの学校の教育制度を「ひどく古風で非効率的な学び方」と書いています。私たちは、望む成果を得るための効果的な手段を教わっていない、または実践していないのでできないだけなのです。
この章では、「集中」「勉強」「記憶」「速読」「思考」の5つの領域に分けて説明していますが、ここでは「集中」についてご紹介します。

集中力は筋肉のように鍛えられる

ダンダパーニは、集中力は鍛えれば鍛えるほど強くなる筋肉のようなものだと話す。「集中力は学習できるもの、訓練すれば高められるのです」と彼は言う。ところが、僕らが代わりに訓練しているのは注意散漫だ。思考があっちこっちへ飛び回るに任せ、たいていは注意散漫を促すテクノロジーを使って、達人級になるまで訓練に励んでいる。

『LIMITLESS』252ページ

一つのことだけに意識を向ける練習が私たちには必要なのですね。
ちなみに、意志力も筋肉と同じように鍛えられるので、集中力を鍛える参考にしてください。

集中するために片付ける

集中力を高めるもう1つの秘訣は、散らかったモノを片づけること。(中略)平たく言えば、周囲にモノが散らかっていると、それがあなたの注意を求めて争うので、パフォーマンスが下がったり不安やストレスが増したりしてしまうのだ。

『LIMITLESS』253ページ

仕事や集中したいことをする場所には、楽しい物を置かないことを徹底するだけでも違いますし、片付けができない場合は場所を変えるのも方法の一つです。

集中するためのコツ3つ

さらに集中力を上げるための方法を3つご紹介します。

深呼吸する

深呼吸がいいんですか?

呼吸は、意識しないと浅い呼吸になってします。深呼吸はいつでもどこでもできて、役立つものです。
お手軽にできるのでぜひ試してみてください。

ストレスの原因に対処する

ストレスの原因は様々ですが、未完了のタスクや先延ばしなどの気になることがあると対処するまで心を圧迫し続けます。やれば終わることはできるだけ先延ばしせずに片付けてしまうことをおすすめしています。

「人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えているという現象」をツァイガルニク効果と言います。
本書では、だから、早く終わらせようと書いていますが、逆にこのもやもやを利用する方法もあります。

集中しなくていい時間を組み込む

不安や心配事について考える具体的な時間を作るのもおすすめです。
浮かんだことは紙に書いておき、決めた時間が来たら考えるようにします。

ずっと集中できるわけじゃないから、この方法はいいですね、試してみます!

サトウさん、ぜひ試した感想を教えてください!

あなたの学習にも役立つヒントがありましたか?
最後に著者の言葉を紹介します。

知識は力ではない。力となる可能性があるだけだ。本書を読んで内容を全て学んでも、それを吸収して応用しなければ何にもならない。

『LIMITLESS』141ページ

著者は、繰り返し「得た知識を実行しない限り力にはならない」と書いています。あなたの実行を後押しするのがタスク管理パートナーです。
毎日2回のメッセージと週1回の週次レビューのあるベーシックサポートプランで、あなたのリミットを今より少なくして学習を進めていきましょう。