『意志力の科学』ロイ・バウマイスター、ジョン・ティアニー著/合同出版

こちらの本より意志力を高めるための生活習慣についてご紹介します。

このブログでは、私たちの普段の生活から意志力を高める方法をご紹介します。

すぐに実行できそうで楽しみです!

意志力を高めることで、目標のための行動を行うことが選択できたり、ちょっと頑張れたり、そしてタスク管理もさらにしやすくなると思いますので、ぜひ実行してみてください。

意志力は、鍛えることができる!

まずは、「意志力」についての説明です。

近年、「意志力」が注目されているが、本書の著者ロイ・バウマイスターこそ、意志力を科学として確立し広めた立役者にほかならない。とりわけ「意志力は筋肉のように疲労し、また鍛えることができる」という彼の発見はよく知られている。

『意志力の科学』352ページ

いろんな本で繰り返し書かれている、「意志力は筋肉」説はこの本の著者の発見だと解説に書かれていました!

意志力は筋肉ではないですが・・・。有名な説ですよね。僕も知っていました。その著者の本ならさらに楽しみです!

意志力が、実在していることは実験で証明されています。この意志力は、精神的に疲労したり、意志力を発揮する何かが起こったり、決断を下すことで消耗し、減っていきます。

そして、意志力が弱まるとかえって外界からの刺激を強く感じるようにできています。いつも以上に悲しく感じたり、楽しく感じたりだけでなく、欲望も強く感じるようになります。

誘惑に逆らおうとすると、意志力を使い、余計にそのことをしたくなる、そんな時は意志力が弱まっている時です。

ということは、意志力が弱まると、さらに欲望が強くなり、余計に我慢がしにくくなるということですね。

そうなんです。我慢をすると、誘惑に負けやすくなり、せっかく我慢したのに、結局誘惑に負けて・・・という踏んだり蹴ったりな状況になりやすくなります。

ストレスが意志力を消耗させ、その結果として、機嫌が悪くなったり、怒りっぽくなったり、短期になったりという感情をコントロールする能力も低下させることにもつながります。

意志力は消耗するということを知り、理解しておく必要があります。特に、下記の2つを意識して計画や行動することで意志力を有効に活用することができます。

・意志力には限りがあり、使うことで消耗する
・全ての種類の行動に用いられる意志力の出所は一つ

身体が元気になったり、疲れるように、意志力も増えたり、減ったりするんですね。

意志力を使用する事柄は、思考、感情、衝動、パフォーマンスに分類できます。

生活しているとほとんどに意志力を使っていることになるんですね。考えたり、感じたり、何かをしたいと思ったり、集中したりなどは、起きている間中、やっていることですよね。

1日中いろんなところに利用する意志力は限りのある資源なので、計画的に使いたいですね。

意志力を高める生活習慣5つ

ここからは、意志力を高める生活習慣についてご紹介します。

しっかり実践して、意志力を高めていろんなことをもっと集中して行えるようにしたいです!

甘い物ではなく、GI値の低い食べ物を食べる

実験で、グルコース(ブドウ糖)と自己コントロールの間に関連があると分かっています。意志力(自己コントロール)を使うと、グルコースを消費します。

自分をコントロールしなければならないときほど甘いものへの欲求が強くなることはありませんか?

食べ物は、体内でグルコースに変化しますが、短時間でグルコースに変化するのはGI 値(グリセミック指数)が高い食べ物(お菓子、炭水化物、ファーストフードなど) です。エネルギーを最も手っ取り早く手に入れる方法として甘いものを身体が強く欲するからです。

疲れた時に甘い物が食べたくなる原因がこれですね!

GI値の低い食べ物(野菜、ナッツ、魚、肉など糖分の少ない高タンパクの食品や栄養のある食品)も、甘いものと同じ働きをしますが、甘いものよりも効果が出るのに時間がかかります。

GI 値が高い食べ物を食べると血中のグルコース濃度が急激に上下動し、結局はグルコースが不足して自己コントロール能力が低い状態になります。

甘い物を起きている間中食べ続けると自己コントロール能力が高い状態を保てるかもしれませんが、健康にとってもいいこととはいえなさそうなので、GI値の低い食べ物を食べて、自己コントロール能力を一定に保つことをおすすめします。

いわゆる、バランスの取れた食事が、意志力を高めるんですね。

身体や心のストレスが多い日は特に、GI値の低い食べ物をちゃんと食べることが重要になります。グルコース不足の状態で試験や大切な仕事を行うとパフォーマンスも落ちることになります。

甘い物はもちろん、食べ過ぎを防ぐ方法をご紹介しています。

疲れた時は眠る 

睡眠不足は自己コントロール能力の低下につながります。

体を休めるとグルコースの必要量を減らせるうえに、血流中のグルコースを利用する能力を全体的に高めることができる。睡眠が不足するとグルコースの処理能力が弱まることがわかっているが、その状態ば短期的には自己コントロール能力を低下させ、長期的には糖尿病のリスクを高めてしまう。

『意志力の科学』84ページ

ある研究では、上司に社員を評価してもらったところ、睡眠を十分にとっていない社員はきちんと寝ている社員に比べて、職場で倫理に反する行為をする傾向があり、学生を対象にした実験でも睡眠不足の学生は同様の傾向がありました。睡眠不足は、自己コントロール能力を低下させて、意志決定などのプロセスにも影響を与えることが分かっています。

意志力を最大限に活用するためには、十分な睡眠時間を確保することに意志力を使わなければいけません。 

時間がない時には、睡眠時間は、真っ先に削られる対象になりますが、睡眠時間を削ることで、さらに時間がない状態を作ってしまう結果にもなります。

睡眠不足でパフォーマンスが落ちて、さらに時間がかかって、睡眠時間を削って・・・となる状況は避けたいですよね。

意志力を、適正な時間に寝ることに使うこと、寝る前にスマホを見ない、夜更かしの誘惑を避けることに使って、適正な時間の睡眠をとることが結果、パフォーマンス向上につながります。

外見に気を付ける

もし、誰にも見られていなかったら、ちゃんと着替えたり身支度を整えたりしますか?

いや~、きっとパジャマや部屋着のままですねえ。

本書で紹介されている例は、食べ物も探すのが困難なジャングルに行った探検家が毎日髭をそって、外見に気を付けていたということです。なぜでしょうか?

ひげ剃りにかけるエネルギーを、食べ物に探すのに使えばいいのにと思われるかもしれない。そのような自己コントロールを実践すると、消耗が大きくなって重要なことに意志力を発揮できなくなるのではないか?しかし実はスタンリーのような規律を重んじる習慣は、長期的に自己コントロール能力を高め、脳の自動操縦機能にスイッチが入るようになってエネルギーをあまり必要としなくなる。

『意志力の科学』199ページ

探検家スタンリーが、服装を含めて常に外見に気を付けていたのは、自分を取り巻く過酷な自然に対抗するには秩序を作り出すしかなかったためですが、きちんとした外見は自己コントロールと結びついているというスタンリーの信念は実験によって確かめられています。

襟を正す、衣食足りて礼節を知るなど、服装と態度の関係というのは昔から言われていましたが、外見を整えることで気持ちも整います。

誰に見られてなくてもちゃんとした格好をすることで、意志力を高めます。

整理整頓をする

整理整頓も意志力を強化するのに有効なことの一つです。

ある実験で、ひとつのグループの被験者にはきちんと片付いた実験室で、もう一つのグループには散らかった実験室で質問に答えてもらうと、散らかった部屋でテストを受けた被験者は、片付いた実験室の被験者よりも、自己コントロールについての得点が低く、少し先の大きな報酬を待てずに、目の前の小さな報酬を選ぶことが多くなるという結果が得られました。

片付けが自己コントロールにまで影響して、将来の自分にまで影響を及ぼすならきちんと片づけておきたいですね!

片付けが苦手だなと思う人ほど、物を少なくして片付けないようにするといいですね。
「片付けなきゃ」というストレスで意志力を消耗しないように気を付けましょう。

意志力を鍛えるトレーニングをする

意志力を高めるための生活習慣5つ目は、意志力のトレーニングです。

自分を抑えることを練習する

ある領域で自分を抑えることを練習すると、生活のあらゆる面が良くなるらしい。

『意志力の科学』175ページ

ある実験に参加した被験者の中には、健康増進プログラムに参加した人は元気になったり、金銭管理を学んだ人は貯金ができるようになっただけでなく、その他のことでも上手くいくようになっていく人もいました。1つのことに集中して取り組んだ結果、全体的に自己コントロール能力が高まったのです。

ダイエットに成功したら、こんなこともできるようになった、片付けたらいいことがあった、ということを聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。一つの物事の成功が他の事にも良い影響を与えている例ですね。

あるエクササイズをしながら気づかないうちに生活のあらゆる面で恩恵を受けていて、被験者の意志力は次第に強化されてすぐに消耗しなくなったのです。

どんな日常のことでもいいので、毎日良いと思うことを継続し、習慣化することで意志力を鍛えることができます。ダイエット、貯金、禁煙、禁酒、運動など、新年に立てた目標から1つぜひ取り組んでみましょう。

タスク管理も良いことの一つとして、ぜひ継続して習慣化して欲しいと思っています。

守るより攻めて、日常を楽に過ごす

自己コントロール能力が高い人が意志力を使う必要がないのは、誘惑にさらされるような、問題になりそうな状況を避けるのが上手いというのが特徴の一つです。

早め早めに対処することで、結果楽になります。

自己コントロール能力が高い人は、締め切りギリギリに何とかしようとするのに意志力を使わず、学校や職場で役立つ習慣や手順を作るために意志力を使っているので、一度習慣にしてしまうと、生活にストレスが少ないのです。何か起こってから対応するという守りの姿勢ではなく、常により楽にできるように攻めているのです。

意志の使い方を計画しているようですね。毎日必要なところに適量に使うと、上手くいくイメージです。

意志力は、いわゆる規則正しい生活によって高めることができます。生活を疎かにしないことが、結果パフォーマンスの向上につながるということを意識して毎日を過ごしたいですね。

ぼくも、タスク管理パートナーさんのおかげでやりたいことだけじゃなく、生活も整ってきました!

ありがとうございます。

サトウさんのように生活を整えたい方は、ベーシックサポートプランでじっくりと改善に取り組んでいきましょう。

あなたに合った方法とスピードで取り組んでいただけるのも、マンツーマンのサービスの良い点だとおすすめできます。