「私はもっとできるはず」という思いは少なからず誰でもが持っている感情です。
まったく取り組めなかった時はもちろん、集中できない時、思い通りに進まない時などに落ち込んでしまったり、イライラしてしまうこともあります。自分に期待が大きいほど、ストレスやイライラは大きくなります。
他人に期待するのとも似ていますね。
自分の思い通りにならずに、気持ちがネガティブに動いてしまうという点でよく似ていると思います。他人はもちろん、自分にもいい意味で期待せずに物事を進めていく方法をおすすめします。
自分の思い通りにいかないことでイラっとしてしまうことはあります。期待していた通りにならないからイライラするんだと考えると、自分自身にも期待をしてしまうのはもう一度考えた方が良さそうですね。
それでも、自分はもっとできるはずと期待するほど一生懸命に取り組んでいるとも言えますので、他人に期待しないように、自分にも過度な期待をせずに、淡々とやることを進める方法をご紹介します。
目次
現実を確認するためにタスクを作成する
まずは、何をどれだけやるのかのタスクを作ります。
タスク作成はやることの確認はもちろんですが、やったことの確認(記録)としても有効です。私たちはできたことに対して意外に無頓着で、できたことがあるにも関わらず、できてないことにばかり注目してしまいがちです。
もっとできるはずと思われている方にはこの傾向が特に強くあるので、できたことも、できていないことも、事実をきちんと確認できるようにタスクを作成します。
まずは、正確に事実を把握するように努めます。
そのうえで、体調不良だった、突発的などうしても外せない仕事があったなどの、どうしようもない理由を加味して、全体の結果を確認します。
架空の自分と比較せずに、タスクを実行する
もっとできたはずなのにという期待は、過去や未来やもっとできたはずの自分との比較です。今、現在存在しない自分と比較することはあまり意味がないどころか、自分で自分を嫌な気持ちにしてしまいます。
子どもの頃に親からこんなことを言われたことはないでしょうか?「隣の〇〇ちゃんはもっとできるのに」。比較されて良かったと思う思い出はあまりないはずです。そんな嫌なことを自分でしないようにしたいものです。
完璧にできる自分、最高に集中できる自分で取り組む方が結局早い、というのは、そうかもしれませんが、今の自分は、完璧でもなく集中できてもいないし、いつそんな完璧な自分になるかもわかりません。そんな不確かな自分に期待するのもやはりおすすめできません。
進みが遅くても、集中できなくても、まずは実行することが大事なことです。今の自分ができることを一歩ずつ実行していきましょう。
実行すれば進むという事実を繰り返し確認する
もっと・・・という思いを持って進む時はいいのですが、進まない時は、過去に取り組んで進んだという事実がとても大事になります。いわゆる成功体験です。進まないなりに取り組んでいると、取り組んだ分だけ進んでいます。
もっとと思いつつ取り組めないよりも、取り組んだ分だけできたという積み重ねがあると行動に移せるようになります。期待が大きい人は成功体験がもう少し足りない可能性がありますので、もっと行動することをおすすめします。
もっとという、完璧主義は実行できないのなら持たない方が物事は進みやすいです。多くの人の完璧主義は取り組みにくかったり、先延ばしの言い訳に使われていることが多いのです。本当の完璧主義者ならば、実行も含めて完璧に行えるのです。
いい意味で自分に期待しないことで、物事は進みやすくなる(体験談)
記憶力にはね、自信があったんですよね・・・
でもね、タスク管理をはじめて、その自信はどこかへ行きましたよ。意外に覚えていないという事実に気が付いたからなんですよ。
タスクを作り始めて、タスクにしたり、メモをしないことは記憶の彼方へ葬り去られて、思い出すこともなかったため、忘れているという事実にすら気が付いていないことに気が付いたんですねえ。
記憶力に頼らず、記憶力のあるはずだった自分にも期待せずにきちんとタスクを作るようになったらどんどん進むようになったうえ、覚えておかないラクさに、もう元には戻れませんよ。
某さんの体験談です。
このように、いい意味で(間違った)自信を持たなくなり、同時に期待しなくなったことで「できないかもしれないから」とバックアップを取るようになったり、メモをしたり、確認をしたりということを、それまで以上に徹底するようになって、物事はさらにスムーズに進むようになりましたね。
某さんって・・・ぼく?
期待するのはしんどいので、期待せずに仕組みを作る
他人はもちろん、自分のことであっても、残念ながら期待は裏切られます。今までの期待は、新しい仕組みを作ることで適切に対応することがおすすめです。
こちらでは、タスク管理を行い、事実のみを積み重ねていくことをおすすめしています。
- 「集中すればもっとできたのに」→「明日、ここまでやることを目標にする」
- 「たぶん大丈夫」→ 計画にきちんと落とし込む
- 「やる気がないからできない」→「とりあえず最低限取り組んでチェックをつける」
などのタスクにすることで、物事が進みます。その時に、やる気がなくても、ある程度進むことを実感してもらえたり、期待していた分の気持ちが軽くなったりして、とても気分よく過ごすことができるようになります。
ただ、実際に行動するというのは、言い訳のできないことになります。実行は結果が見えるので、もしかすると、できない自分を認める必要も出てくるかもしれません。それでも、期待だけして取り組むことさえできなかった時に比べると、取り組むことで一歩が踏み出せると、大きな変化につながります。
その一歩を毎日大事に進めていき、取り組めた時には、ぜひ自分を褒めましょう。褒めることでできたことをより実感できます。
できなかった時に考えて欲しい事
ここまで読んでいただき、そうだと思ってもらったとしても、今までの考え方を変えるのはなかなか難しいことです。
そこで、今までの考えが出てきた時に、こんな風に考えたり、行動してみることを提案します。
タスクを作り変える
時間や体力を確認して、タスクを作り変える より現実的なタスクに変更する。
全部できないから、完璧にできないからやらない、ではなく、この時間でできるところまでやる、タスクが大きすぎたので、もっと細かい行動に分けるなどを行います。そうすることで一歩でも前に進みやすくなります。
もっとできる理想の自分になるよう行動してみる
過去のできなかった自分を思い出し、後悔しないように動く。
本当はもっとできたのにという思いを思いのままだけでなく、ではどうしたら不足分を補えたかを考えて、修正、改善していき、もっとできたのにという残念な思いでなく、十分にやれたと思えるように行動していきます。未来の自分があの時もできたと思えるよう、今、できる限りがんばります。
寝る、休んで体力、気力を回復する
やる気がない、集中力がないという時は、休むということも大事です。
本当はもう頑張れないという思いがあったらその気持ちを受け止めて、少しペースを落とすことも大事なことです。いつでも自分の気持ちを素直に認識することで、実はもっとできることは多くなります。
しっかり休んで体力を回復することで気力も集中力もアップします。
ご自身でやってみて、なかなかうまくいかない時は、毎日2回のメッセージと週1回の週次レビューがあるベーシックサポートプランでタスク管理パートナーがサポートします。