『最強の時間術』ブライアン・トレーシー著/かんき出版
時間が上手く使えるといいなと思って、時間術の本はよく読みますが、いつもの習慣を変えるのは大変だと感じています。
時間は貯めることも、取り戻すこともできないのに、何をするにも絶対に必要なものですよね。
時間を上手に使えると、多くのことができて、より大きな成果を手にできる、そんな時間術についてご紹介します。
時間がなくて、タスク管理ができないという人にもおすすめできますか?
本書では、「やることリストは、時間管理の強力な武器」とおすすめしていますので、ぜひ時間がないと思われている方は続きをご覧ください。
目次
コントロールできている感を大切にする
時間術をご紹介する前に、なぜ時間を管理することが大事なのかを改めて確認してみます。
自分の時間を管理する「タイムマネジメント」は、健康な身体や充実したプライベートのためにも欠かせない。自分の時間や生活をコントロールできているという実感は、心の平穏や調和、精神状態に大きく影響する。
「時間をうまく使えていない」という気持ちは、ストレス、不安、落ち込みを生む。自分にとって重要なことを自分の手で計画し、管理するのがうまくなるほど、いい気分でいる瞬間が増え、活力がみなぎる。夜もよく眠れるようになり、成し遂げられることも増える。
『最強の時間術』 3~4ページ
私たちは、自分の人生や時間などをコントロールできていると感じると、自分の運命を司るのは自分だという意識をし、コントロールできていないと感じると、自分の運命を司るのは自分を取り巻く状況だと意識します。ベストの力を発揮するためには仕事やプライベートの肝心な部分を自分でコントロールできているという思いが大切です。
実際に時間を上手く使えているかということ以上に、コントロールできているという実感があることが大事です。
確かに、時間をある程度管理できてきたなと思ってから、自信が出てきて、時間を作ることも、チャレンジすることもできるようになりました!
まあ、人からみたらまだまだだと思いますが・・・。
サトウさん、いいですね!
本書では、コントロールできていると感じることで起こる様々な良い点に注目しています。
他人からの視点が効果的なこともありますが、まずは、昨日までの自分と比較してできていると認識できることが重要です。
時間は大事な資源です。「今」を意識して大事に使っていきたいですね。
効率性に不可欠な四つのDを身につける
本書では、4つのスキルを時間術を活用するのに重要な要素だとおすすめしています。
1つめのDは「desire(欲求)」だ。自分の時間を自分で管理できるようになって効率性を最大限に高めたいと、本心から望む気持ちがないといけない。
2つめのDは「decisiveness(志)」だ。時間の管理に有効なテクニックを実践し、それを習慣にするという志がないといけない
3つめのDは「determination(決意)」だ。どんな誘惑にも負けずに時間を効率よく使えるようになるという決意がないといけない。(中略)
そして、4つめのDが「discipline(自制心)」だ。これは成功のカギを握る要素だと思ってほしい。
『最強の時間術』 4~5ページ
この4つのDに沿って、一つずつスキルをご紹介します。本書には21のスキルが紹介されていますので、ご興味のある方は手に取ってみてください。
desire(欲求):時間を自分で管理できるようになりたいという強い欲求を持つこと
自分は時間を有効に使っていると言い聞かせる
心理学用語に「自己概念」という言葉がある。これは、大事な局面における自分自身の言動を支配するプログラムのことです。(中略)
自己概念は、自分が思う自分という人間と、現実の自分の行動をつねに一致させようとする。だから、「自分は時間の使い方がうまい」と信じていれば、自然と時間の使い方がうまくなるのだ。
『最強の時間術』 24~26ページ
「効率が良い人間だ」「自分は時間を有効に使っている」と自分に言い聞かせることで、無意識がそれを命令だと受け止め、本当に要領よく行動するようになります。
ええ?そんな思い込みみたいなことでいいんですか?
信じていないと実行できないし、でもただの思い込みでも望む結果は得にくいので、おすすめは、時間を今よりも上手く使える具体的な目標を立てて実行することです。
具体的な目標(テレビを観ている時間を減らし、勉強時間を1時間捻出する)と願望(時間が上手く使えたらいいな)を混同してしまいがちですが、ぜひ達成を目指して具体的な目標を立ててみましょう。
現状を知るための時間計測もおすすめです。
decisiveness(志):時間管理に必要なテクニックの実践と習慣化
やることリストは強力な武器
タイムマネジメントにとって最も強力な武器は何か。その答えはやはり、「やることリスト」になるだろう。
『最強の時間術』74ページ
毎朝、タスク管理パートナーさんと確認しているので、ぼくは大丈夫です!
サトウさん、そうですね。
著者は、朝一番に「仕事で最高の力を発揮するためには毎日少なくとも30分は計画や取り組んでいることの進捗について振り返る時間を作ろう」とすすめていますが、まずは5分、やることをまとめることをおすすめします。
「タイムマネジメントの達人は、例外なくしっかりとしたプランを立てる」そうなので、あなたも達人を目指して、毎日やることをまとめるところからスタートしましょう。
「プランを立てることに1分費やせば、実行の時間が10分減ると覚えておこう。」とも書かれています。実際の正確な計測は難しいですが、計画を立てることで、時間が有効に使えるのは確かです。
ぼくも実感しています!
でもどうして計画を立てることが時間の短縮になるのでしょうか?
理由はいろいろとあると思いますが、理由の一つは意識するということです。私たちは、自分が思っている以上に無意識に過ごしている時間が長いのです。
無意識に関するブログについてはこちらをご覧ください。
determination(決意):誘惑に負けずに時間を効率的に使おうという決意
何度も繰り返して「今、最も有意義な時間の使い道は何?」と尋ねる
「いまの自分にとって、もっとも有意義な時間の使いみちは何か?」
この問いかけは、タイムマネジメントにおいてもっとも重要だ。だから、何度も繰り返し問いかけて、この問いかけをするたびにもっとも価値のあるタスクに集中できるようになってもらいたい 。
『最強の時間術』 98ページ
自分で立てたプラン通りに行動するのは、難しいことです。誘惑に誘われそうになった時には、「今の自分にとって最も有意義な時間の使い道は何か?」と問いかけてみてください。
なかなかハードルが高いですね・・・。
ちょっとだけと思った、SNS、メッセージのやりとり、気分転換のつもりのゲームやネットサーフィンが思わぬ長時間になっていたり、思いついたいいアイデアが思い出せなかったりと誘惑に負けて良かったことはあまりないのですが。
意志の力だけで何とかしようと思っていても難しいので仕組みを作ることをおすすめしています。いろんな方法がありますので、ぜひあなたに合った方法を見つけていきましょう。
discipline(自制):自分の成長に投資する
毎日のスケジュールに成長のための時間を組み込む
自分の価値を高めたい、成果を最大化したい、会社にとっての重要度を増したいなら、いちばん大事なことをする力を高めるのが何よりも大切だ。
そのためには、1日のなかに自分自身の成長のための時間を継続的に設ける必要がある。
『最強の時間術』 180ページ
仕事に関する勉強をするのはもちろんですが、仕事に直接関係のない勉強も同じく成長できる時間です。
自分の成長に投資するのは大切ですよね。ぼくも、毎日のスケジュールに成長のための勉強の時間を確保できるようになりました。
本書には、その他にも、速読や片付けなど21のテクニックが紹介されています。
時間を上手く使いたい、もっといろんなことにチャレンジしたいと思った時にはぜひこちらのブログでご紹介した方法も参考に、あなたが満足する時間の使い方を見つけてください。
お一人でなかなか実行が難しい場合、時間が上手く使えていると思えない場合は、タスク管理パートナーがサポートします。
ベーシックサポートプランで3か月、しっかりと時間を意識していきましょう。